2009 - Mac Miller

Album : Swimming
Year : 2018
Produced by : Eric G

ペンシルヴァニア州ピッツバーグ出身のラッパーMac Miller (マック・ミラー) が亡くなった2018年9月7日から1年が経とうとしています。
彼の死亡の原因となったドラッグのディーラーが本日逮捕されるというニュースもあったように、彼が亡くなった理由は「薬物の過剰摂取」でした。

ファン・同業者を中心に「本当に心優しい人物」と称されたラッパーは、同時にどこか弱い部分を抱えていたことは彼のリリックから伝わって来ます。
楽しい音楽を作って「子供達を笑顔にしたかった」という彼の意思に反し、多くのラップ・ファンや大手メディアは彼が無意味なフラット・ラップ (パーティのことばかりを題材にした白人ラッパー中心のラップジャンル) をしていると言われたり、デビュー・アルバムを酷評されたりと簡単ではなかった彼のキャリア。

このデビュー・アルバム『Blue Slide Park』への酷評によって彼は薬物依存になってしまったという説がありますが、実際にはそれ以前からドラッグを一定の量、摂取していたと本人は語っています。
しかし、辛い出来事から来る不安から彼のドラッグへの依存がさらに深まっていったのは事実でしょう。

「オーバードーズ」といっても、その原因はドラッグの量を誤魔化すための「混ぜ物」の影響が大きかった上に、生前最後のアルバム『Swimming』から” Self Care “では「自分自身をきちんとコントロールできてるんだ」とリリックを残しているなど、不安定でありながら、ドラッグと上手く付き合っていくことを彼自身意識していたのではないでしょうか。
ドラッグに苦しむ人たちにとって、そんな彼の存在は共感を生み、大きな支えになっていたことでしょう。

実際にこちらのFader紙が配信している動画では「俺はただシラフが嫌いなだけなんだ。オーバードーズしたら歴史に名を刻めないしさ。ただ死んじまう、それだけになっちまうだろ」と、過剰摂取に関して否定的なコメントを残しています。

彼はそのキャリアのスタートから、最後のアルバム『Swimming』まで成長を止めませんでした。
いかにも若者的でパーティ好きだったミックステープ時代、神の存在を信じ始め、自分のメンタルとの向き合い方について美しく語った『Swimming』。

そんな自身の成長をこの曲” 2009 “で彼は語ってくれています。
2009年。ミックステープ『K.I.D.S』をリリースした頃からの成長、そして変化とは一体どんなものだったのでしょうか。

[Intro]
Yeah
エイ

Eric
エリック
(この曲のプロデューサー、Eric G)

Well
なぁ

 

 

[Chorus]
I don’t need to lie no more
もう嘘をつく必要もないんだ

Nowadays all I do is shine, take a breath and ease my mind
今俺はただ輝くのみ、一息ついて、心を落ち着かせる

And she don’t cry no more
彼女ももう涙を流すことはないし
(元彼女、アリアナ・グランデのシングル” No Tear’s Left To Cry “から)

She tell me that I get her high ‘cause an angel’s s’posed to fly, and…
彼女は言ってた「あなたは私をハイにしてくれる」って、だって天使は飛び立つものだからさ

I ain’t askin’ “Why?” no more
もう理由を尋ねたりしないよ

Oh, no, I take it if it’s mine, I don’t stay inside the lines
自分で答えは見つけるから、” ライン “の内側に篭ったりしない
(「ラインの内側」は心の内側とも取れますが、” ライン “にはコカインやコデイン(リーン)を意味するスラングでもあります。彼はドラッグに依存していました)

It ain’t 2009 no more
もう、2009年じゃないんだよ
(2009年は、彼がミックステープをリリースしたデビュー・イヤーですね)

Yeah, I know what’s behind that door
エイ、今はドアの向こう側に何があるかわかってるんだ
(今となってはこのドアは” 天国への扉 ” という風にも聴こえます)

 

 

 

[Verse 1]
Yeah, okay you gotta jump in to swim
エイ、オーケイさ、君は飛び込んで泳いで行かないと

Well, the light was dim in this life of sin
罪深いこの人生では、射す光がほんの薄明かりだった

Now every day I wake up and breathe
俺は毎日、目覚めて息をして

I don’t have it all but that’s all right with me
何もかも完璧なわけじゃない、でも大丈夫だよ

Take it nice and easy, took a flight to see me
いい感じに気楽にさ、俺を見に飛行機の予約でも取ってくれよ

Send you back home with a light that’s beamin’
輝く光で照らして、君を家まで送り届けるからさ
(先ほど彼の人生には” ほんの薄明かり “しかないはずでした。今は人の道を照らすような光を放ってるんですね)

The whole team ‘bout to figure it out
俺たちはもうすぐで答えに辿り着くんだ

We ice cold, that’s what winter about
俺たちはクールだろ、冬ってこういうことだよ
(” ice ” ” cold ” ” winter “と言葉遊びで表現しています。また” winter “は” winner – 勝者 “にも聴こえますね) 

And sometimes, sometimes I wish I took a simpler route
時々、時々思うんだ「もっと簡単な道を選んでれば」って

Instead of havin’ demons that’s as big as my house, mhmm
俺の家くらい大きな悪魔を飼うくらいならさ

Have a ball with a dribble and bounce
パーティを開いて、大騒ぎして、その場を離れる

‘Cause the party ain’t over ‘til they’re kickin’ me out, yeah
だってパーティは俺が追い出されるまで終わらないだろ

Isn’t it funny? We can make a lot of money
可笑しい話だよな、俺たちは大金を稼いで

Buy a lot of things just to feel a lot of ugly
醜さを増大させるだけのモノを買いまくってんだ

I was yea high and muddy
俺はマジでハイになって、滅茶苦茶になってた
(” muddy “はドラッグでハイになるという意味の言葉でもあります)

Lookin’ for what was lookin’ for me
周りからの視線ばっかり、俺は気にしてきたんだよ

 

 

[Chorus]
I don’t need to lie no more
もう嘘をつく必要もないんだ

Nowadays all I do is shine, take a breath and ease my mind
今俺はただ輝くのみ、一息ついて、心を落ち着かせる

And she don’t cry no more
彼女ももう涙を流すことはないし

She tell me that I get her high ‘cause an angel’s s’posed to fly, and…
彼女は言ってた「あなたは私をハイにしてくれる」って、だって天使は飛び立つものだからさ

I ain’t askin’ “Why?” no more
もう理由を尋ねたりしないよ

Oh, no, I take it if it’s mine, I don’t stay inside the lines
自分で答えは見つけるから、” ライン “の内側に篭ったりしない

It ain’t 2009 no more
もう、2009年じゃないんだよ

Yeah, I know what’s behind that door
エイ、今はドアの向こう側に何があるかわかってるんだ

 

 

 

[Verse 2]
Yeah, they ask me what I’m smilin’ for
エイ、みんな俺の笑顔の理由を聞いてくる

Well, because I’ve never been this high before
だってさ、こんなにもハイになったことはなかったからだよ

It’s like I never felt alive before
今までは生きた心地がしてなかったみたいでさ

Mhmm, I’d rather have me peace of mind than war
心を落ち着かせていたいんだ、争いはゴメンだよ

See me and you, we ain’t that different
俺と君を見比べてもさ、対して変わらないだろ

I struck the fuck out and then I came back swingin’
打ちのめされて追い出されても、また帰ってくるぜ

Take my time to finish, mind my business
最後までやりきって、自分のすべきことに集中する

A life ain’t a life ‘til you live it, I was diggin’ me a hole
人生は生き抜くと決めた時、初めて人生になるんだ。俺は自分に穴を掘ってた

Big enough to bury my soul
自分の魂を埋葬できるほどの、大きな穴を

Weight of the world, I gotta carry my own
世界の重み、俺は自分自身で歩んで行かないと

My own, with these arms I can carry you home
自分の力でさ、この腕なら君を家まで送っていけるさ

I’m right here when you scared and alone, and I ain’t never in a hurry
君が怖くて、孤独な時はそばにいるよ、俺は急かしたりしない

You don’t ever gotta worry
君が心配する必要なんてないんだ

Even when it’s 7:30 and the time is runnin’ low
When your heart get cold
君の心が冷たいと、たとえ朝の7:30でも、時間が足りない気がするんだ

See what’s behind all them unturned stones
まだ見たことのない裏側を見つけるのさ

And I’m a pro when it come to my job
仕事に関しては俺はプロだしね

But really I’m just tryna start believin’ in God
でも本当に俺も神様を信じ始めたんだ

Now when it gets hard
また難しい時期は来てるけど

I don’t panic, I don’t sound the alarm
パニックになったりしない、騒ぎ立てないぜ

 

 

[Chorus]
I don’t need to lie no more
もう嘘をつく必要もないんだ

Nowadays all I do is shine, take a breath and ease my mind
今俺はただ輝くのみ、一息ついて、心を落ち着かせる

And she don’t cry no more
彼女ももう涙を流すことはないし

She tell me that I get her high ‘cause an angel’s s’posed to fly, and…
彼女は言ってた「あなたは私をハイにしてくれる」って、だって天使は飛び立つものだからさ

I ain’t askin’ “Why?” no more
もう理由を尋ねたりしないよ

Oh, no, I take it if it’s mine, I don’t stay inside the lines
自分で答えは見つけるから、” ライン “の内側に篭ったりしない

It ain’t 2009 no more
もう、2009年じゃないんだよ

Yeah, I know what’s behind that door
エイ、今はドアの向こう側に何があるかわかってるんだ

I don’t need to lie no more
もう嘘をつく必要もないんだ

Nowadays all I do is shine, take a breath and ease my mind
今俺はただ輝くのみ、一息ついて、心を落ち着かせる

And she don’t cry no more
彼女ももう涙を流すことはないし

She tell me that I get her high ‘cause an angel’s s’posed to fly, and…
彼女は言ってた「あなたは私をハイにしてくれる」って、だって天使は飛び立つものだからさ

I ain’t askin’ “Why?” no more
もう理由を尋ねたりしないよ

Oh, no, I take it if it’s mine, I don’t stay inside the lines
自分で答えは見つけるから、” ライン “の内側に篭ったりしない

It ain’t 2009 no more
もう、2009年じゃないんだよ

Yeah, I know what’s behind that door
エイ、今はドアの向こう側に何があるかわかってるんだ


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