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BECAUSE THE INTERNET SCREEN PLAY PART 3-3
 TO ”  Death By Numbers & Ⅰ. Flights Of The Navigator “

 


【室内・ボーイの部屋・深夜】

ボーイはベッドで横になっている。陰の作り出す青と黒のストライプが彼の顔を覆う。
外からはアライグマが走り回る音が聞こえる。
彼は部屋の角にいる蜘蛛をじっと見ている。巣の中に居座っている

ボーイは特に蜘蛛への好き嫌いはない。蜘蛛は家の至る所にいる。何と言っても巨大な家だ、すぐ横には庭もある。
でもそこに居座る蜘蛛はどこか違う…彼を本当に困惑させている。
彼を狂わせてしまうほどだ。彼には蜘蛛の声が聞こえる。ただそこに居座り、どんどん声は大きくなっていく。

それは感情が起こす耳鳴りとも言えるのだろう。
全てが沈黙に包まれた静かな空間では、自分が蜘蛛の巣の中にいるように見えるのだ。
不快だ。最もスピードの遅い拷問である。

…ボーイは身体を起こした

 

 

時は経って》


【室内・車・夜】

ボーイはドライブをしている。私には車がどこを走っているのかわからない。彼にもわかっていない。

一時間ほど走った先に、車はロサンゼルスの片隅にある、辺鄙な土地に到着した。
彼は車を停める。

 

[VISUAL]

 

彼は裸足のまま、車のボンネットに座り、車が通り過ぎていくのを見ている。
車が通り過ぎていく度、まばゆい光が近づき、大きくなっては消えていく。
彼はポケットに手を入れ、” hackz “と書かれたフラッシュ・ドライブを取り出す。序盤に彼のデスクの上で見たものだ。
橋の側面にはスプレーで「ROSCOE’S WETSUIT」と落書きしてある。ボーイはもう驚かない。
その理由はよくわからないが、彼はどこか頼もしいように見える。頼もしいのは良いことだ。

ボーイは一日中何も食べてないことに気づく。違和感の理由はそれだったのかもしれない。

 

時は経って》

 

【外・ファットバーガー・夜】

ボーイはドライブ・スルーでハンバーガーをオーダーしている。
細いラティーノの少年がイヤホンマイクをしながら、彼に商品の入った袋を差し出した。
ボーイは脇に車を停め、袋を開ける。しばらくの間バーガーを見つめ、窓の外にそれを放り出す。

 

時は経って》

 

【室内・マンション・夜】

ボーイは家の中を歩き回り、全ての鍵を閉め、全ての明かりを消す。
夜にこの家を歩き回るのは居心地が悪い。
壁がガラスだらけのせいで、家の中が外から丸見えになるからだ。暗くなると尚更である。
家まで辿り着くのも一苦労だ。家は丘の一番高い所にあり、長く曲がりくねった道を通らなければいけない。
しかし同時に、ここまで上がってさえ来れば、家の中に侵入する方法は簡単にわかる。
明かりは全て消えている。
ボーイはリビングの中央にある仏像を通り抜け、膝を抱えながら床に座り込む。
暗闇の中、彼の姿が反射したドアを見つめている。
この仏像を怖がっていた頃もあった。彼がまだ小さかった時、彼は仏像の後ろを走って通り過ぎていた。像が飛びかかってくるとでも思っていたのだろう。
しかし、いつの間にか、その仏像はまるで親友のような存在になっていった。親友に似た何かに。

 

 

【室内・ボーイの部屋・夜】

ボーイはワイングラスに炭酸水を注ぎ、手に持っている金属の粉砕機で何かを細かく砕いている。
粉砕機の上部を開け、中に入っていた白い粉をグラスの中に入れる。
彼はそれを飲み干した。ベッドの足元に座り込み、着ていた白のT-シャツを脱ぐ。

ベッド・カバーに身体を包み込み、部屋の隅にいる蜘蛛を見つめる…ただしもう死んでいるようだ。
どこに行ったの?何でいなくなったの?両親は悲しまないの?友…人た…ちも…悲し…むだ…ろ?
か….れ..のざい..さ…ん…はど…うな..る…の…か…れ…は….いっ..たい…どう…な…る…の…..

 

[VISUAL]

Slide baby, I’m gonna let it go
消えてしまうんだベイビー、俺も手助けするよ

No one has to know so let it…
誰も知る必要なんてない、だからさ

Slide baby, I’m gonna let it go
消えてしまうんだベイビー、俺も手伝うから

No has to (no one—no one)
誰も(誰も、誰も)

Slide baby… WOW
消えるんだよベイビー…WOW

 

 

*******[ここで “ Flight Of The Navigator ” を再生]*******


BECAUSE THE INTERNET
ALL STORY (SCREEN PLAY) & ALL SONGS

SCREEN PLAY (STORY) PART 1

Ⅰ. Crawl

SCREEN PLAY 1-2 

Ⅱ. Worldstar

SCREEN PLAY 1-3

Dial Up (No Lyrics)

Ⅰ. Worst Guys (Feat. Chance The Rapper)

 

 

SCREEN PLAY PART 2

Ⅱ. Shadows

SCREEN PLAY 2-2

Ⅲ. Telegraph Ave.

SCREEN PLAY 2-3

Ⅳ. Sweatpants

SCREEN PLAY 2-4

V. 3005

 

 

SCREEN PLAY 3

Playing Around Before Party Starts (No Lyrics)

Ⅰ. The Party

SCREEN PLAY 3-2

Ⅱ. No Exit

SCREEN PLAY 3-3 (Death By Numbers)

 

Ⅰ. Flights Of The Navigator

SCREEN PLAY 4

Ⅱ. Zealots Of Stockholm

SCREEN PLAY 4-2

Ⅲ. Urn

SCREEN PLAY 4-3

 

 

Ⅰ. Pink Toes

SCREEN PLAY 5

Ⅱ. Earth: The Oldest Computer (The Last Night) (Feat. Azelia Banks)

SCREEN PLAY 5-2

Ⅲ. Life: The Biggest Troll (Andrew Auernheimer)


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