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BECAUSE THE INTERNET SCREEN PLAY PART 4
 TO ”  Zealots of Stockholm “


【室内・病院・昼】

 

 

[VISUAL]


 

 

ボーイは目を覚ます。彼はガウンを着ている。瞼が重い。部屋のテレビの電源はついている。
具体的に言えば『Golden Girls』が流れている。一人の女性が何か面白いことを言ったようだ。大きな笑いが起こっているから、そうなのだろう。

ホームコメディの笑いが彼をイライラさせている。
なぜならほぼ全ての人が死んでいるから。そこに起きるのは幽霊の笑いなのだ。
90年代中盤にありがちな、「そこには行かないで」という言葉。そしてティーンエイジャーのセックスをジョークにして起きた笑いは、この地球に永遠に鳴り響いていくように思える。

画面に映る人の顔に「口」を探してみても、どこにも見つからない。失くなってしまっているのだ。
笑いを聞いても良い心地がしない、その笑いは死んでいる。
そんな乾いた笑いは何の意味も持たない。
画面上の人は再び配置につく。途端に彼らは音を立てる、猿の子孫が合図を出し、猿の子孫がそれに合わせて音を立てるのだ。

「…瞼が重い。」

 

看護師が部屋に入ってくる。

白人男性の看護師 : ハロー、Mr[編集済み] 。気分はどうだい?
(ここの[編集済み]は彼が意図して書いているものです)

THE BOY : 色々事情を話さないと… (ジェスチャーで示す) って感じだよね。

 

看護師が「その通り」という顔をした。

 

WHITE GUY NURSE: 友人たちが連れて来てくれたんだよ。

THE BOY: 友達なんかじゃない。

WHITE GUY NURSE: そんな風には見えなかったけど。

THE BOY: 関係ないね。それが真実なんだ。でもあいつらだってわかってる。俺たちが友達じゃないって。
お互いに共通の利益があるからツルんでるんだ。でもあいつらなんて微塵も信用できないね。

WHITE GUY NURSE: じゃあ何で君を助けたりしたんだい?

THE BOY: なんでかって?俺とツルめば楽な暮らしができるからさ。生存本能ってやつだよ。

WHITE GUY NURSE: きちんとお話をした方が良さそうだね。

THE BOY: 話してるじゃないか。

WHITE GUY NURSE: 専門家と話すって意味さ。

THE BOY: なんで?あんたには関係ないだろ。俺の好きにさせてくれよ。
人の命なんて大したもんじゃないんだからさ。

 

沈黙。看護師が部屋を片付け始める。

 

 

WHITE GUY NURSE: だからそんなことしたのか?
(自殺を試みたことについてです)

THE BOY: そうだよ。

WHITE GUY NURSE: 違うだろ。理由は何だと思う?それが簡単な選択肢だからだ。

 

 

看護師は部屋を後にする。

 

 

【室内・待合室・その後】

ボーイは二重扉から出てくる。スティーブ、スワンク、ファムがそこに座っている。疲れている様子だ。

 

THE BOY: 話をしたくないんだ。気まずいかもしれないけど、Chipotleで黙って過ごそうぜ、いいな?

 

みんなただ彼を見つめるばかりだ。スワンクがゆっくり腰を起こして、ボーイに近づく。

 

 

SWANK: なぁ、今言う話じゃないかもしれないけどさ。

 

ボーイは[ 何?の絵文字]の顔をしている

 

SWANK (続けて): いや…お前の親父さんが亡くなったそうだ。さっき電話が来たんだ。

 

沈黙

 

THE BOY: そうか。

 

(ジェット機のエンジン音)

 

*******[ここで “ZEALOTS OF STOCKHOLM” を再生]*******


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