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BLOWING UP (Vol. 1)

今チェックしておきたいアーティストとは

NOVEMBER 11 , 2019

SUBLYRICSの新連載 / 特集「BLOWING UP」がスタート。
聴ききれないほどの大量の作品が溢れかえる現在、ニューリリース、アップカミングなアーティストの全てを追うことは難しい。

「メインストリームを追いたい。昔ながらのお気に入りの曲だって聴きたいし。これから” 来る ”アーティストもディグしたい。でも中々そんな時間はない。」

きっと多くの人が同じことを考えていることだろう。
アーティストの視点に立ってもそれは同じだ。どれほどクールな楽曲・作品を発表しても、データの山の中に埋もれてしまって注目されないことは多々ある。
誰もが知っているわけではないが、今チェックしておきたい作品をリリースしている。そんなアーティストを紹介するのがこの「BLOWING UP 」。

国内・国外、ジャンル問わずSUBLYRICSのオススメ・アーティストのプロフィール、オススメの楽曲を紹介していく。

bLAck pARty

アーカンソー州リトルロック出身、現在はLAに拠点を置くプロデューサー / ラッパーbLAck pARty(ブラック・パーティ)、本名Malik Flint(マリク・フリント)

現在活動している” LA(ロサンゼルス) “と、生まれ育った” AR(アーカンソー)”をアーティスト・ネームで強調する1992年生まれの彼は、チャイルディッシュ・ガンビーノ(ドナルド・グローヴァー)のクリエイティブ・チーム「Royalty」の一員だ

チャイルディッシュ・ガンビーノのグラミーノミネート・アルバム『Awaken, My Love!』のドラム・エンジニアを務めたり、同郷出身のシンガーKali Faux(カリ・フォー)が2016年にリリースした『Lost En Los Angeles』のエクゼクティブ・プロデュースを務めるなど、プロデューサーとして活躍することも多い彼。

これまでに2枚のアルバムをリリースしており、RCAレコードから公開した最新アルバム『Endless Summer』は9月にリリースしたばかり。要チェックだ。

(『Endless Summer』について)
このプロジェクトで、俺はバイブスとグルーブを創り出したかった。まるで70年代のレコードみたいにね。70年代後半のレコードを聴き漁りながら、このアルバムを作ってたよ。フェラ・クティとかね。
最初から最後までバイブスが一貫していて、スキップせずに聞けるようなアルバムを作りたかったんだ。Complex

Shay Lia

カナダ・モントリオールを拠点に活動するシンガーShay Lia(シェイ・リア)
モントリオールのDJ/プロデューサーKaytranada(ケイトラナダ)とのコラボレーションで、その名前が広く知れ渡ったシンガーは実はフランスで生まれ、アフリカ・ジブチで育ち進学に伴いカナダにやってきたそう。

デビューEP『Dangerous』にはケイトラナダ、バッドバッドノットグッド、コンプトン出身のラッパー、バディなどのゲストが参加。

ダンスは私にとって、とってもパーソナルなもの。踊っている時が一番自信を持てるの。思考をシャットダウンして、自分を表現するの。 RED BULL

ダンスを自身の重要な要素だと語る彼女の作品は、体が勝手に揺れ動くような美しいダンス・ミュージックだ。

Reese LaFlare

ジョージア州アトランタのヒップホップ・コレクティブTwo-9の元メンバーという経歴でも知られるReese LaFlareリーズ・ラ・フレア)
プシャ・Tに賞賛を受け、デビュー・アルバム『Reese LaFlare』では、タイ・ダラ・サイン、ガンナ、スモーク・パープ、ヤング・サグなど名だたるラッパーたちを迎えた。今回紹介する中では最も「すでに人気のあるラッパー」かもしれない。

音楽を始めたのは、当時、周りのヤツらがみんな音楽をやってたから。俺は元々ガチでスケートをやってて、スケーターで食ってこうと思ってたんだけど、結局ラッパーとして身ひとつでやってるよ。 i-D

アトランタ・サウンドの王道を行くリーズはデビュー・アルバムをリリース時にEmpire Recordsとのメジャー契約を果たし、トップ・アーティストへのチケットを手にした。

プリンスの2枚目のスタジオ・アルバム『Prince』に影響を受けたであろうジャケット・カバーが印象的なセカンド・アルバム『Final Fantasy』は11月7日にリリースされたばかりだ。

このアルバムではゲストを沢山呼ぶことはしなかった。俺は自分がやれるって証明したかったんだ。みんな聞いてくれよ。Offcial Twitter

自分の力を示すべく、アルバムには多くのゲストは参加していないと語るリーズ。彼がスターになれるか否か。是非アルバムを聴いて確かめてほしい。

Odunsi (The Engine)

ナイジェリア・ラゴスで生まれ育ったシンガー、Odunsi (The Engine)(オドゥンシ)
シャデーやプリンス、ドネル・ジョーンズ、ジャネット・ジャクソンに影響を受けたと語るシンガーは、80年代、90年代のディスコ・サウンドに影響を受け、アフロ・ビートとR&Bの絶妙なミックスを披露する。

音楽制作が俺を救ってくれた

ADHDの症状に苦しみ、高校を退学させられたオドゥンシは、母が仕事に出かけている間に家で一人ビート・メイクに没頭。

SoundCloudで徐々にその名は広がり、2016年にデビュー・アルバム『Time of Our Lives』、2018年にセカンド・アルバム『rare.』をリリース。

アルバムのイントロで彼はこう語る。

It’s my time. Nobody can tell me nothing –
俺の時間だ。誰も俺に意見することはできない

学校や、敷かれたレールに居場所を見つけることはできずとも、音楽にそれを見出し、自身の想いを表現し続ける彼の作品に注目だ。
(アルバムにゲストとして参加する同郷のSanti、Tay Iwarにも注目!)

Lucki

イリノイ州シカゴのウエストサイドで生まれ育ったラッパーLucki(ラッキー)
現在23歳のラッパーは、すでに7枚ものアルバムを製作。16の時、音楽の道に進むべく高校を中退した彼は自身の作品を「オルタナティブ・トラップ」と形容する。

地元のスター、チャンス・ザ・ラッパーや、アール・スウェットシャツ、ダニー・ブラウン、FKA トゥイグスとも共演を果たしているラッパーは、自身の憂鬱、不安、ドラッグ中毒、恋人との破局などの弱みをビートに乗せ、告白し続ける。

ビッチなんてファックだ。俺がリッチになるからって、あいつらは連絡してくる。俺のことをバカにしたくせに、手のひら返して、戻ってくるんだろ。

彼がパーソナルな内容をリリックで語るのはフューチャーの影響が大きいようだ。

年齢が増すにつれてフューチャーを聴くようになっていった。中2の時にママがフューチャーをかけた瞬間を思い出すよ。マジで鳥肌がだったんだ。(フューチャーはそのリリックで非常に身近なテーマを語る。)
時々、ファンたちが「あんたの曲で救われた」なんて言ってくれるけど、それって最高だろ。アール・スウェットシャツに言われたんだ。「お前はそのラップの内容で受け入られてる。お前の人生のワンカットを届けるべきだ。ってね。Pitchfork

22歳にしてEmpireと契約し、これからの活躍がかなり楽しみなラッパーの一人だ。是非チェックしてみてほしい。

MAVI

ラッパーのダ・ベイビーや、ルーテと同じくノースカロライナ州シャーロット出身のラッパーMAVI(マヴィ)、本名Omavi Minder(オマーヴィ・マインダー)

ワシントン・DCに位置するハワード大学にて生物学を専攻する20歳の若者は、先日デビュー・アルバム『Let the Sun Talk』をリリースしたばかりだ。

膝をついただけでは神様とは話せない。
長い対話を交わした。
恐ろしい傷だらけの競争の中で、
俺は人の前に出てる。 – selflove

タイトル『Let The Sun Talk』は、アメリカ・ハーレムで1960年代に成立した宗教団体ファイブ・パーセンターズのロゴ「ファイブ・パーセンターズ・フラッグ」をモチーフにしているそうで。(太陽が描かれている)

ゴスペル・シンガーの父親を持つマヴィ。ブラックの美しさ、自身のメンタル、家族との出来事をポエムのように語る彼のラップはアール・スウェットシャツを思わせる。

実際にアール・スウェットシャツの最新アルバム『FEET OF CLAY』に彼は客演として参加している。
ミステリアスな雰囲気に包まれる彼の作品。私にはその全てを解き明かすことは難しいかもしれないが、リリックの紹介を通じて、これから彼の作品には是非フォーカスしていきたい。

ラップが俺の秘密を紐解いていくのが待ちきれないよ。- moonfire

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