このステージで Mura Masa とのコラボ曲である「Doorman」を披露した彼は、英首脳ボリス・ジョンソンのマスクを鷲掴みにし、”F**k Boris” と叫び会場を暴れまわったのだ。
その破天荒ぶりは時にトラブルの引き金ともなる。
今年の2月下旬、英国ブリクストンのO2アカデミーにて行われた英音楽誌NME主催の表彰式で、Hero of the Year (年間ヒーロー賞) に選ばれた彼は、その授賞式でプレゼンターを務めたカナダ人コメディアンのキャサリン・ライアンにセクハラめいた発言をしたことから、会場にいたファンが「女性差別だ。」とその場で批判、Slowthai が持っていたグラスを投げ捨て一瞬即発の事態となってしまった。
その会場に同席していた英ポップバンド The 1975 のフロントマン Matthew Healy(マシュー・ヒーリー)はステージにて、
“ Everyone, send your thoughts to Slowthai Fuck knows where he is but god bless the boy… fucking nightmare. ” 「みんなの思いをSlowthaiにぶつけてよ! 奴がどこに居んのかは神のみぞ知るって感じだけど、幸運を祈っておくよ。クソ不快な奴だ。」
先日、上記の Matthew Healy の授賞式での発言をサンプリングしたシングル「ENEMY」をリリースした。
彼の発言に対するレスポンスで曲は構成され、こう言って退けた。
“When’s the timing’s right, I forget, don’t forgive I need the revenge, so I made a plan To kill you with kindness, my hollow tips” 時がきたら忘れる。許しはしない。 リベンジする為に計画を建てたんだ。 お前を優しさで殺す為に、*俺の先端の窪んだ銃弾を。 (*先端の窪んだ銃弾 Hollow Tipsは通常の銃弾よりも殺傷力が高いとされる。)