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House of Balloons / Glass Table Girls

House Of Balloons (2011) : Track 3

The Weeknd (Able Makkonen)の『House Of Balloons』は、2011年リリースされた3つのミックステープのうち最初の作品。『Thursday』『Echoes of Silence』が今作に続いてリリースされ、2012年『Trilogy』というアルバムにリマスターされています。
「House Of Ballons – 風船だらけの家」は実在するトロントの家のことで、高校からドロップアウトした後に彼が住んでいた家ということで知られています。この家で起こった出来事がまさに、このミックステープでは表現されています。
ドロップアウトした彼が、この家でしたこととは、パーティを開き、ドラッグをしたり、女の子を呼んで思う存分楽しむことでした。今回紹介する” House of Balloons / Glass Table Girls “にも、その様子が表現されています。

このミックステープに収録されなかった曲、いわゆるボツになった曲が、ドレイクの出世作かつ、最も評価されている作品であろう『Take Care』で5曲採用されたという裏話もあります。


[Part I: House of Balloons]

[Verse 1]
Been on another level since you came, no more pain
新しい境地に達したよ、君がきてからね。痛みは消え去って

You look into my eyes, you can’t recognize my face
君が俺の目をじっと見つめてる、俺の顔がわからないくらいにね
(顔がわからないくらいに目の中をじっくり見つめている、ドラッグの効果で顔が認識できない、などの意味でしょう)

You’re in my world now, you can stay, you can stay
君は今、俺の世界にいるんだ、そこにずっといていいんだ

But you belong to me, you belong to me
君は俺のものだから。君は俺のものなんだ

[Hook]
If it hurts to breathe, open the window
もし息が苦しいなら、窓を開けなよ

Oh, your mind wants to leave but you can’t go
心の中では抜け出したがっている、でもそこから出れないんだ
(いわゆる「バッドに入った状況」、ドラッグで気持ちが悪くなった状態を表しています。そこから抜け出したいと)

This is a happy house, we’re happy here
ここはハッピー・ハウスさ、俺たちここにいれてハッピーだろ
(バッドに入った彼女に言い聞かせるように、この場がハッピーな場所だと語ります)

In a happy house, oh this is fun
このハッピーハウスでね、あぁ楽しいね

[Verse 2]
Music got you lost
音楽が君を迷子にしてる
(ハイな状態で音楽を聴くことで、さらに混乱するということ)

Nights pass so much quicker than the days did
夜が過ぎていくのは、昼間よりずっと早いんだ

Same clothes, you ain’t ready for your day shift
同じ服だね、君はシフトの用意ができないだろうけど
(昨晩から同じ服という意味。時間が過ぎるのが早い夜は終わり、彼女は仕事のシフトがあります)

This place will burn you up
この場所は君を燃え上がらせるだろうね

But baby it’s okay, them my niggas next door
でもベイビー、大丈夫だよ、俺の仲間が隣の部屋にいるから安心して

And they working in the trap, so get naughty if you want
そいつらはクスリを売ってるんだ、つまり好きなようにバカになれるってワケ

So don’t blame it on me that you didn’t call your home
だから俺を責めないでくれよ、家に電話をかけてないからって

So don’t blame it on me, girl, cause you wanted to have fun
俺を責めないでくれよ、ガール、だって楽しみたがってただろ
(シフトまでに結局用意できなかった彼女。その彼女に対し、責めないでくれと諭します)

[Hook]
If it hurts to breathe, open the window
もし息が苦しいなら、窓を開けなよ

Oh, your mind wants to leave but you can’t go
心の中では抜け出したがっている、でもそこから出れないんだ

This is a happy house, we’re happy here
ここはハッピー・ハウスさ、俺たちここにいれてハッピーだろ

In a happy house, oh this is fun
このハッピーハウスでね、あぁ楽しいね

[Part II: Glass Table Girls]

[Segue]
Bring the 707 out
Bring the 707 out
Bring the 707 out
Bring the 707 out
Bring the 707 out
Bring the 7
707を持ってきてくれ
(707はBoeing社の非常に高価なガラステーブルのこと。このテーブルにコカインを置いて吸う情景が浮かびます)

[Verse 3]
Two puffs for the lady who be down for that
レディーに2服分のジョイントを渡す、それで落ち着くんだってさ

Whatever, together
何でもいいさ、一緒ならね

Bring your own stash of the greatest, trade it
君の秘密の一級品を持ってきてよ、交換だね

Roll a dub, burn a dub, cough a dub, taste it
葉っぱを巻いて、燃やして、咳き込んじゃうね、味わうんだ

Then watch us chase it
俺たちを見てみろよ、葉っぱをやってる俺たちをね

With a handful of pills, no chasers
手にいっぱいの錠剤、これで二日酔いはないかな

Jaw clenching on some super-sized papers
デカい紙を噛みしめる
(正方形の紙状にLSDの液体が浸されたもののこと)

And she bad and her head bad
それで彼女は完全にアホになっちまってるよ

Escaping, her van is a Wonderland
現実からの逃避さ、彼女のバンはワンダーランドなんだな
(不思議の国のアリスから。アリスがマッシュルームを食べて錯乱するシーンが実際にあります)

And it’s half-past six
あぁもう6時半だ

Read skies cause time don’t exist
空を読まないと、だって時間なんて存在しないから

But when the stars shine back to the crib
でも星々がこの部屋に輝きながら帰ってくるとき

Superstar lines back at the crib
スーパースターのラインもまた帰ってくるってワケさ
(スーパースターはコカインのこと。707のテーブルで吸引していたラインから)

And we can test out the tables
またあのテーブルを試せるんだよ

Got some brand new tables
ブランドの新しいテーブルをゲットしたんだ

All glass and it’s four feet wide
全てガラスで4フィートの横幅の

But it’s a must to get us ten feet high
でも俺たちを10フィートはハイにしてくれるやつじゃないとな

She give me sex in a handbag
彼女はハンドバッグの中で俺とセックスを

I get her wetter than a wet nap
夢よりも気持ちよくさせるんだ

And no closed doors
仕切りのドアなんてないから

So I listen to her moans echo
彼女の喘ぐ声が聞こえるよ

“I heard he do drugs now”
「彼がドラッグをしてるって聞いたの」って

You heard wrong, I been on it for a minute
聞き間違いだね、だってまだ初めて1分しか経ってないよ

We just never act a fool
俺たちは、バカみたいに振る舞うことはしないんだ

That’s just how we fuckin’ live it
これがただ俺たちの生き方ってワケさ

And when we act a fool
もしバカみたいになってる時は

It’s probably cause we mixed it
多分混ぜちまった時かな
(色々なドラッグを混ぜることで、普段よりもハイになってしまうということ)

Yeah I’m always on that okey dokey
俺はいっつも、Okey dokeyをやってるんだ
(okey dokeyは100%ピュアなコカイン)

Them white boys know the deal
あいつら白人のボーイズは取引がわかってるよ

Ain’t no fuckin’ phony
クソ偽物なんてありえないね

Big O know the deal
Big Oもわかってんだ
(XO クルーの、Omari Shakirのこと)

He the one who showed me
彼は俺の前に現れたんだ

Watch me ride this fucking beat
この最高のビートに乗ってる俺を見て

Like he fuckin’ told me
彼は俺にこう言ってきた

“Is that your girl, what’s her fucking story?”
「これはお前の女の話なのか?彼女のすげえ話教えてくれよ」って

“She kinda bad but she ride it like a fucking pony”
「彼女はイケてるけど、まるでポニーみたいに上に乗るんだ」

I cut down on her man, be her fuckin’ story
その彼女、男を捨てたんだぜ、これが彼女のすげえ話かな

Yeah I’m talking ‘bout you man, get to know me
ああ、お前のことだよ、わかるだろ

Ain’t no offense, though, I promise you
お前を責めるつもりはないんだ、約束するよ

If you a real man, dude, you gon’ decide the truth
もしリアルな男ならさ、なぁ、真実を見極めるべきだろ

But I’m a nice dude with some nice dreams
でも俺はイケてる男だし、イケてる夢を持ってる
(ファレルの” Drop Like It’s Hot “から引用)

And we could turn this to a nightmare: Elm Street
俺たちならこれを映画みたいに変えられるさ
(映画・エルム街の悪夢から)

[Outro]
La la la la la la la la
I’m so gone, so gone
本当に心地いいよ、とてもね

Bring out the glass tables
ガラスのテーブルを持ってくるんだ

Bring the 707 out
707を持ってくるんだよ


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