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NME UK

ブロック・ハンプトン、NMEのインタビューでニューアルバム『GINGER』の製作秘話、グループのゴールについて語る

AUGUST 17 , 2019

8月23日に5枚目のスタジオ・アルバム『GINGER』のリリースを予定しているボーイズ・バンド BROCKHAMPTON (ブロック・ハンプトン)
今夏、新木場STUDIO COASTや、千葉・大阪で行われるサマーソニック2019での来日公演も話題になっている彼らにインタビューを行なっていたのは、イギリスの音楽総合サイト NME

飛行機の遅れでこの場にいない Kiko Merley (キコ・マーリー) を除き全てのメンバーが揃い、現在の生活や、ニューアルバムにまつわる製作秘話を語ってくれた。

・一つ屋根の下にメンバーが共に住んでいることに関して

Romil Hemnani :「ここにみんなで住んでいるのは「ただ仲良く過ごす」ってよりも、真剣に作品に向き合うためなんだ。ゾーンに入って集中したい時、そこ (スタジオ) から離れたくないだろ。
俺、個人の話で言うと、俺は重度なFOMO (心配性) なんだ。みんながスタジオにいるのに、一人そこから離れるのが嫌なんだよ。
たとえ家からスタジオが5分しか離れていなくてもかなりストレスだね。『ファック!みんなが作ってんなら、俺もいないと!』ってなるから(笑)。他のメンバーもそうだと思う。」

Q : 「そういった集中した状態、ゾーンに入っている状態っていうのはどれくらい長く続くものなんだい?聞いているとすごく大変そうだけど。」

Romil : 「疲れるって感じではないかな。実際楽しんでやってるし。作ってるものに満足した段階まで、その集中は続くと思う。」

Q : 「音楽を作るという観点で、メンバー全員で一緒に暮らすことで得られる「恩恵」と「欠点」はそれぞれある?」

Kevin Abstract : 「すぐそばに家族がいることだよ。何かを作り上げる時に、その仲間が家の中にずっと一緒にいることでコミュニケーションが取りやすい。俺はそこが気に入ってるね。
悪い部分で言うと、いつかこの生活が終わってしまうことかな。この中にもきっと子どもや家族を持つ奴が出てくるだろうし。

…こいつだよ(笑)(Jabariを指差して)」

一同 : 「おめでとう!(笑)」

・ニュー・アルバム『GINGER』に関して

Q : 「ニュー・アルバムでリスナーはどんなサウンドに期待できるかな?」

Kevin : 「基本的に俺たちのアルバムはそれぞれ音のテイストが大きく違うんだ。『GINGER』でも同じことが言えるね。」

Q : 「それで言うと、前作の『iridescence』はロンドンっぽいテイストのアルバムって言えるのかな?」
(『iridescence』はロンドンで収録された)

Romil : 「そうだね。確かに少しロンドンっぽいと思う。グライムDJがリワインドをしてるのも聞いて、アルバムに取り入れようとかも思ったし。そう言う意味では影響されてるね。」

Q : 「なるほど。そうなると、『GINGER』もサウンド的にLAっぽい作品ではないのかな?」

Jabari & Kevin : 「まさにカリフォルニアって感じのサウンドになってるよ。俺たちは” サマー・レコード “、夏を意識してアルバムを作ったからね。」

Q : 「レコード契約も果たして、ハッピーな状態?」

Dom McLennon : 「この作品は、他のどの作品よりも自信に溢れていると思う。みんなグループや、自分たちの能力に自信を持ってるし、それは製作中も同じだった。一つ一つにトライする勇気を持てているんだ。」

Q : 「このアルバムを作るにあたって、” オフ “の期間はあったの?何か他のことをする時間とか。」

Kevin : 「グループとして曲を作らない期間は6ヶ月間あったよ。俺はソロ・アルバムを作ってたから、オフはなしだけど。
でも、その期間がすごく刺激的だった。ソロで学んだことを色々還元できたしね。」

Q : 「RCAレコードとの契約は3年間で6アルバムだっけ?ビッグ・ディールだよね。実際アルバムの数も前もって決めてるの?」

Kevin : 「というより契約にサインする前の活動の頻度に合わせたっていう形だね。」

Q : 「勢力的に活動していて、契約を獲得したことが一つのゴールのようになってしまって、製作のスピードが遅れないかなって少し疑問に思ったんだ。」

Kevin : 「俺たちはより多くの人に作品を聞いて欲しいし、もっと良い曲を作っていきたい。ミュージシャンとしてもっと成長していきたいんだ。俺たちのブラザーフッド (兄弟愛) もどんどん強いものになっていってると思うし。やることはこれからも多いけど、契約にサインしたことがゴールだとは思ってないよ。」

Q : 「Old Town Road ・ブロック・ハンプトン・リミックスはいつ発売予定?(笑)」

Kevin : 「もう遅いかも(笑)。あの曲は好きだよ。お気に入りの曲だ。」

Q : 「ブロック・ハンプトンはどこまで大きくなっていくと思う?もうすでに多くのファンがいると思うけど、最終的なゴールとかはあるの?」

Kevin : 「それはもうわからないね。” 名声 “はもう過去のものだから。子供の頃に夢中になってた” 名声 “ってものは、もう存在していないでしょ。だからゴールはわからないね。」

Q : 「面白いね。” 存在しない “っていうのは具体的にどういう意味?」

Kevin : 「それが昔のものになったって感じかな。昔の超ビッグなポップ・スターみたいにはなれないんだ。
同じようにスターになれるかもしれないけど、昔と全く同じではないから。レベルが違うと思うんだ。
コントロールはみんなの手にあって、俺たちにはコントロールできないでしょ。それこそ” Old Town Road “もそうだけど。
だから結局は「どれほど良い音楽を届けられるか。」だと思うね。ビデオやライブもそうだけど。グループとして本気でそこに取り組むよ。」

Q : 「自分たち次第ってことだね。ありがとう。」

 

グループとして一緒に生活することから、ニュー・アルバムのサウンド、RCAとのレコード契約、最終的なゴールまで、彼らの口からしか聞くことのできない様々なことがこのインタビューにみることができる。
大ヒットを果たしたOld Town Roadのリミックスについてなど、様々な話題が議論されたが何よりも印象的だったのは、最終的なゴールを語る彼らの真剣な表情だ。その表情から音楽、その製作に対する熱い思いがひしひしと伝わってきた。

ニュー・アルバム『GINGER』は8月23日にリリース。彼らの自身に満ち溢れた新作が楽しみだ。

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