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Apple Beats 1 Radio

【INTERVIEW】エイサップ・ファーグ、ニュー・アルバム『Floor Seats』と、エイサップ・ロッキーの収監・釈放を語る

AUGUST 25 , 2019

先日、自身の5枚目のスタジオ・アルバム『Floor Seats』をリリースしたニューヨーク・ハーレム出身のラッパーA$AP Ferg (エイサップ・ファーグ)。

そんなニューアルバムに込められた想い、彼の所属するクルーA$AP MOB (エイサップ・モブ) のメンバーで、スウェーデンに暴行の容疑で収監されていたA$AP Rocky (エイサップ・ロッキー) の釈放についてApple Music / Beats 1 Radioにて語ってくれたので紹介していきたいと思う。

Q : このプロジェクト (アルバム )は数ヶ月前にスタジオで何曲か聴かせてもらった時から何点か変更があったみたいね。
アルバムのタイトルも変わってるし、前に聞いた時は『Concrete Chandeliers – コンクリート・シャンデリア』だったよね。どうして最終的には『Floor Seats』というタイトルになったの?


A$AP Ferg (以下Ferg) : 『Floor Seats』はアルバムの中のシングルの名前なんだ。そのワードがプロジェクト全体を体現してると思ってね。っていうのも、俺はこの人生で人々にVIP席のような「フロア・シート」を与えてきたと思ってるからなんだ。

バスケの試合で一番コートに近い席に座ると色々なバックグラウンドが見えてくる。普通の客席では見えなかったような裏側のリアルがさ。
俺も同じように、自分の人生で得た知識を人に見せたかったんだ。

Q: 私たちにVIP席からの景色を見せてくれているわけね。シングル” Jet Lag “の話も前にしたと思うけど、先月行った国ってどこがあるの?

Ferg : 一つはウクライナだね。その時ロッキーはスウェーデンで収監されていたんだ。あいつが明らかにウクライナでのショーに出れそうになかったから、俺に声がかかって。
ウクライナの後にハンガリーに行ったんだけど、その時ようやくロッキーが家に帰って来れることになってさ。
だからハンガリーからロンドンに飛んで、そこからニューヨークへ、その後LAに乗り換えたよ。マジで24時間ピッタリかかったね。
そこでロッキーの釈放を祝うパーティをして、サンデイ・サービス (ロッキーは釈放後、カニエが主催する日曜礼拝のイベントに参加) まで寝ないで騒いだよ。
だから2日寝てなかったね。2日間同じ服だったよ。

Q : あなたはファンにVIP席からの眺めを見せてくれるけど、リスナーには豪華な部分や良い部分ばかりを見ていると思うの。でも世界中をフライトしたり、パフォーマンスするのは実際本当に大変よね。

Ferg : 確かにマジで大変だな。家族にも会えないし。ママに電話をかけて「ママ、俺たちどんだけ会ってないんだよ!」って感じになるくらいさ。

Q : もちろんあなたの楽曲はテンションの上がるような曲もたくさんあるけど、シリアスな内容や、家族の話をしたりもするよね。
でもこのアルバムでは他のどの作品よりもセレブな生活について語っているように聴こえたの。

Ferg : そうだね。この2年間はアルバム作りをして来なかったんだ。シングルを出していたけど、それを繋げてプロジェクトを作ろうとは思ってなかった。ちょっと息を抜いてたんだ (笑)。

でも理由があって、アーティストは時々人がどう思うかとか、どう作品を受け止めるか。みたいな考えで一杯になってしまうことがあるんだ。
でもアーティストとして、何を表現したいか、何を伝えたいか、より世界を良くするような作品や、ドープだったり、楽しくなるような曲を作ろうって思ったんだよ。

「ファーグはこういう曲をやったほうがいい」ってリスナーは言うし、ちょっとでも曲がイメージと違えば「こんなのファーグじゃねえ」って言う。
でもなんでお前らは「俺らしさ」なんてわかるんだ?って思うんだ。
俺は自分のアーティスト性に忠実でありたいんだ。そうありたいと思ってきた。
俺はそういう人の考えの内側に閉じ込められたくないんだ。

「らしさ」を考えすぎて、全ての作品で同じような曲になってしまうだろ。
カニエやファレルを聞いていればわかると思うけどね。カニエが『808s & Heartbreak』を作ったように。俺はそういうのに憧れてるんだよ。
「俺を閉じ込めるな」って思ってる。
「ファーグは” トラップ・ラッパー “だ」とかそういう考えにね。

俺も昔のヒップホップやR&Bが好きだし、それらに影響されてるんだ。だから同じような作品を作るのも不自然なことじゃない。
ティンバランドやファレルのようなヒップホップのサウンドを変えてきたプロデューサーも大好きだしね。

Q : 今回のアルバムには90年代の雰囲気を感じたんだけど、何に影響を受けたの?

Ferg : 特に90年代を意識して作ったわけじゃないんだ。ただ製作した時期に自分がそういうバイブスだっただけで。自分では意識してないけど、俺の作品は毎回どのアルバムも90年代を感じさせるものがあるってマネージャーに言われたんだ。

今回のアルバムでいうと、俺には” rap rap “をする機会があったんだ。
” rap rap “っていうのは、Three 6 Mafia がやっているような典型的なパーティ・ソングって感じじゃ” ない “ラップソングのことさ。
ファースト・アルバムの『Trap Lord』から聴いてくれているようなリアルなファンにそんな” rap rap “を届けたかったんだ。
俺は自分のラップのルーツを忘れてないしね。
Brent Faiyaz (ブレント・ファイヤツ) を客演に迎えることになった曲のビートは4年前からあったんだ。
でもまさかブレントを迎えて曲をやれるとは思ってもみなかったね。俺も彼と本当に曲をやりたいと思ってたから。それが” Dreams, Fairytales, Fantasies (Feat. Brent Faiyaz) “さ。

Q : あなたはすでに次のプロジェクトに向けて色々な曲を録り貯めているみたいだけど、どんなサウンドに仕上げていく予定なの?

Ferg : 秘密だけど、もうすでに一つ丸ごとプロジェクトを完成させてるんだ。けど新しい曲を作っても「この曲はプロジェクトには合わない」と思うこともあるしね。
さっきも言ったように、逆に4年前のアイデアを使うこともあるんだ。

Q : ツアーがもうすぐ始まるわね。でもロッキーのあの出来事 (スウェーデンでの暴行容疑・収監) をみてると海外やツアーが怖くはならない?

Ferg : 確かにそう思うよ。いわゆるホームから出て、海外に行けば、そこには違うルールがあって、俺たちはそれをリスペクトしないといけない。
俺たちが「間違ってる」って思うことも、その地域の人には「お前らは客だ。ここに来たんだから、従ってくれ」って言われるしね。ロッキーの件もそういうことなんだと思うよ。
俺が恐れてるのは、そういうルールの違いで敵対視されてしまうことだね。

作品に込められた思い、アルバム・楽曲を製作する際の姿勢、同じクルーに所属するエイサップ・ロッキーの収監・釈放から感じた思いについて語ってくれた。

当メディアではアルバム『Floor Seats』からシングル
Floor Seats
 Dreams, Fairytales, Fantasies (Feat. Brent Faiyaz) “
の和訳・解説も紹介しているので、そちらも合わせて是非チェックしてみて欲しい。

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