teyana taylor harlem

GENIUS

ティヤナ・テイラー

生まれ育ったハーレムへの還元、来たるニューアルバムのテーマについて語る

OCTOBER 29 , 2019

ファレル・ウィリアムスのStar Trek Entertainmentでキャリアをスタートさせ、2012年からはプシャ・TがCEOを務めるレーベルG.O.O.D Musicに所属、シンガーだけではなく、アクターやダンサーとしても活躍するアーティストTeyana Taylor(ティヤナ・テイラー)

昨年カニエ・ウエストのオールプロデュースを基に製作された『K.T.S.E』が各音楽誌が選ぶ「2018年ベストアルバム Top50」に軒並みランクインするなどその活躍は目覚しい。


そんな彼女の生まれ育ったフッド(地元)アフリカン・アメリカンの文化が息づく街ニューヨーク・ハーレム。彼女は地元の高校に通い、当時からシンガーとして自分自身のアートを世界に表現することを夢見る一人の学生だったそう。

今回紹介するGeniusによるインタビューで彼女は、地元ハーレムでバスケットボールやダンス、水泳ができる施設をコミュニティ/地域の子供達に開放するNPO法人The Dunlevy Milbank Center(ダンレヴィー・ミルバンク・センター)を訪れ、チャリティライブ「Beat of My City」でのパフォーマンス、地元ハーレムへの想い、来たるニューアルバムについて語ってくれた。


ダンレヴィー・ミルバンク・センターに到着したテイラーはこう語る。

「毎日のようにここに通っていたわ。
ここでリハーサルをしたり、ダンスも歌も練習した。私たちはみんなここに通っていたの。」

ハーレムのコミュニティで育つ上で、ミルバンク・センターのような非営利的な施設を日常的に利用していたことを明かし、その重要性を語る。

「将来は音楽をやりたいと思っていた。自分のアートを世の中に広めたかったの。私はそれを常に夢見てた。ここを抜け出して、多くの人をインスパイアしたかった。」

マクドナルドが主宰するチャリティライブ「Beat of My City」は、地域で生まれ育ったアーティストたちが凱旋し、コミュニティのためにパフォーマンスを行うものだ。まさに彼女は夢を実現している

映像にはそんなテイラーの過去を映し出すかのように、ハーレムの少女たちがダンスレッスンを行う姿が映し出される。彼女も同じように、この施設で夢を叶えるために努力していたのだろう。

 

(GENIUS)

「ここにいると文字通り、自分自身を表現できるの。
わざわざ手をあげる必要なんてない。バスケの休憩中に音楽がかかってきたら、好きに踊って、音楽を楽しむ。誰かに制限されることなく、自分自身を自由に表現できる場所よ。」

今回のプロジェクトを行ったことに関し、彼女はこう語る。

「マクドナルドに感謝してる。
リサーチをして実行してくれた、そのサポーティブな姿勢にね。
このプロジェクトはまさにコミュニティへの「還元」でしょ。
こうやって地元を助けるのは本当にドープだし。」

ブランディングのためであろうとも、このように一企業、営利組織がコミュニティのためにアーティストに働きかける動きがあることは本当に素晴らしいことだ。アーティストとして活躍することを夢見る若者たちにとってテイラーのようなスターが、地元に帰ってパフォーマンスしてくれることはきっと大きな励みになるだろう。

実際に9月21日に凱旋ライブは行われた。
ライブを振り返って彼女はファンへの想いをこう語る。

「ステージに立って、若者たちが自分と一緒に涙を流したり、笑いあったり、一緒に合唱したりする。それを止めたいと思う?
私が進み続けるのは、みんなのおかげよ。
そこにみんながいてくれるから、私は進んでいけるの。」

インタビューの最後に、ホストであるロブ・マークマンから次のアルバムについて尋ねられると、「もうすぐよ。12月6日にリリースする。」とそのリリース予定日を明かしてくれた。アルバムに込められたテーマについて彼女はこう語る。

「ニューアルバムは、自分の周りで起きてきたことにインスパイアされてる。私自身、友達が経験した出来事、友達が酷く傷ついたとき、友達が愛を追い求めていたこと、友達が恋に落ちたこと、友達が私の膝で泣き崩れたこと。それらを間近で見てきたの。
私はハッピーよ。今はもうママになったし。でも私だってまだ人間で、友達と同じような経験をしてきた。
だからニューアルバムでは、ハッピーな生活についても歌っているし、同様に人生の中にある苦労や、私たちの過ごす世界のリアルも描いている。」

生まれ育った地元ハーレムで行ったパフォーマンスについてだけでなく、12月にリリース予定のニューアルバムのテーマについても彼女はこのインタビュー内で明かしてくれた。現在の幸せな生活、自分の友人たちに起こった出来事、私たちの過ごす世界のリアルを映し出した彼女の新作が楽しみだ。

 

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