the game

Big Boy TV

The Game(ザ・ゲーム)

自身最後のアルバムに『Born 2 Rap』というタイトルをつけた理由を語る

DECEMBER 10 , 2019

カリフォルニア州コンプトン出身のラッパーThe Game(ザ・ゲーム)が自身9枚目のアルバム『Born 2 Rap』を11月29日にリリースした。

ウエスト・サイドのレジェンドが40歳の誕生日にリリースしたこの作品は、「ラップをするために生まれてきた」と題され、彼にとって最後の作品とも言われ、キャリアの集大成となる作品だ。

Dom Kennedy、21 Savage、Bryson Tiller、Anderson Paak、Chris Brown、Masegoなど多くのゲストを迎え25曲で構成されたアルバムは、ゲーム曰く彼にとって「最後のアルバム」だ。そのタイトル、ジャケットについてなど作品に込めた想いを「Big Boy TV」にて語ってくれたので、紹介していこうと思う。

同郷出身の*ニプシー・ハッスルの存在がこのアルバムに大きな存在を与えたことは疑いようもない事実だ。

作品の3曲目” Five Hundred Dollar Candles “で「マラソン・コンティニュー」のムーブメントを提言したニプシーのインタビューの抜粋をイントロに採用したゲームだったが、曲中だけでなく、アルバムのタイトル『Born 2 Rap』もニプシーの言葉にインスパイアされたものだったようだ。
(*ニプシー・ハッスル = カリフォルニア州コンプトン出身のラッパー。今年3月に銃撃を受け亡くなった。)

スタジオでニップ(ニプシー)と座ってたんだ。そこで俺がふと聞いたんだよ「なんでそんなにヴァースを書くのに時間をかけるんだ?」ってね。そしたら彼は「誰もがラップをするために生まれたわけじゃない – Everybody ain’t born to rap」と答えたんだ。”

ニプシーとスタジオ内で交わした言葉から自身の才能に気づいたゲーム。
また、今作のアルバム・ジャケットには9人の妊娠中の女性が描かれている。
このジャケットにはどのような意図が込められているのだろうか。

俺は今キャリアの段階的に、ヒップホップのゴッド・ファーザー的な存在になったと感じたんだ。だからこそ、今やるべきはヒップホップの新しい世代、新たなウエストコーストMCに対してヴァースを蹴ることだと思ったんだよ。
それに加えて、俺のベストフレンドは18歳の時に亡くなった。9人の女性に9人の子供たち、合わせて数字は18だ。タイトルの” 2 “と” 9 “人の女性の数字を掛け合わせると俺の誕生日の29になる。

「新たな生命」を感じさせるジャケットをアルバムのカヴァーに採用したのは、彼が自身のキャリアを振り返り、今作で次の世代へ向けたメッセージを送ることをメインテーマにするべきだと考えたからだそう。彼にとって「最後のアルバム」であるなら、尚更このテーマをチョイスした理由は頷ける。

クラシックなウエストサイド・ラップの哲学を大事に保持しながら、多くの若手アーティストたちをゲストに迎えることで、ラップ・ゲームの潮流を上手く取り込んだこの作品は40歳を迎えたゲームだからこそ語ることのできる過去、未来への期待、そして亡くなった仲間たちへの哀悼の想いで包まれている。まだチェックしていない方は是非チェックしてみてほしい。

” Ever since he fell from Heaven, he been tryin’ to settle somethin’
I keep the faith and try not to question God
But I got a problem when I see innocent people die

天国から落ちてから、あいつは何かを解決しようと必死になってる。
神を疑うことなく、信じ抜いてきた。
でも無実の人々が死ぬたびに疑問を抱いちまうんだ。- Roadside “

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