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輝きを放つシンガーGiveon が語る
生い立ち、デビューEP『TAKE TIME』、Drake との共演

APRIL 27 2020

「あれはSamphaじゃない!俺だ!」

 

一晩にして一人のシンガーを世界に知らしめることのできるDrake(ドレイク)の影響力は計り知れないが、CA・Long Beach(ロング・ビーチ)出身のシンガーGiveon(ギヴオン)にとっては、それは単なる注目を浴びる「きっかけ」に過ぎなかっただろう。

Drake が今年3月1日にリリースした“ Chicago Freestyle ”に客演として参加したシンガーGiveon は数多くのR&Bシンガーの中でも一際輝きを放っている。MVの公開当初その美しい歌声から、リスナーに「Sampha(サンファ)がゲスト参加している」と間違えられたことから、上記の「あれはSamphaじゃない!…」というツイートが投稿されることになったわけだが、彼はその言葉を賞賛として受け取っているようだ。

Epic Records と契約を交わしているシンガーは2018年にデビュー・シングル“ Garden Kisses ”をリリース、Drake との共演の後、つい1ヶ月ほど前にデビューEP『TAKE TIME』をリリースしたばかりのアップカミングなアーティストだ。MiguelやFrank Ocean, Frank Sinatra に影響を受けたと語る、未だ謎に包まれたアーティストが、その生い立ち、音楽を始めたきっかけ、デビューEP『TAKE TIME』について、Drake との共演についてFLAUNT にて明かしてくれているので以下で紹介していこうと思う。

あなたはLong Beach 出身だけど、どんな環境で育ったの?

Sampha : 俺はLong Beach のイースト・サイドで育ったんだ。貧しい地域でギャングの活動も頻繁な地域だけど、温かくて、アートが溢れた街だよ。俺もカルチャーとギャングの二面性を街から吸収したと思う。俺にとってはどちらも、ソウルやストーリーを引き出すためのミューズのようなものだったんだ。そう思うとかなりクールでしょ。

 

自分の音楽の才能に気づいたのはいつ?

Sampha : ママが誕生日パーティで歌わせてくれてからだね。最初は自分が歌えるなんて思いもしなかった。小学校の時にママが指摘してくれるまではね。
でもグラミー・ミュージアムのプラグラムに高校の時に参加するまで、それほど真剣には捉えていなかったんだ。グラミー・ミュージアムは1週間ほどのキャンプで、子どもたちに音楽の歴史や、ライティング、ライブ・ショーをどう行うかを教えてくれるものだったんだけど。俺もそれに参加していたんだ。
俺の人生でも本当に重要な期間だった。というのもそこで俺はフランク・シナトラに出会ったから。初めて聴いたバリトン・シンガーだったんだ。

 

彼のどんなところが好きだったの?

俺の話し方、俺の歌い方がまさにそうだよ。俺のインスピレーションは特にフランク・オーシャンとミゲルだから、彼みたいなシンガーは聴いたことがなかった。より高いトーンで、より高い音域があって。バリトン・シンガーの歌を聴いて、俺は自分らしくいれることに気づいたんだ。

 

『Take Time』のリリースおめでとう!自宅待機中に世界の作品をリリースした感想はどう?

ありがとう。この作品に1年を費やしたから、リリースできて本当に嬉しいよ。“ Vanish ”という曲は3年前に作った曲なんだけどね。
このタイミングでのリリースは嬉しくもあり、悲しくもありという感じかな。みんなに会いたいしね。このプロジェクトは短いから、きっと多くの人が何度も繰り返して聴くことになると思う。そうして聞き飽きてしまう前に、みんなの前でパフォーマンスしたかったんだけど。けど、何よりみんなが作品を聴いてくれて、本当に興奮してるよ。

 

“ The Beach ”の制作について聴かせてくれない?あの曲はすごい雰囲気があるから。

何日かチームと一緒に制作キャンプをしたんだ。そこには何人も素晴らしいプロデューサーがいて。その制作キャンプの後、まだ録り残した曲があったから、自分一人で” The Beach “を録ろうと思ってね。
その録音前日にママからボイス・メールが残されてたんだ。Long Beach で起きた出来事の話だったんだけど。その音声を聞いて思ったんだ「Yo、俺はここ、Long Beach に関する曲を作ったことないな。じゃあ今日から作ろう」ってね。だから曲の最初はママの音声で始まってる。

 

Long Beach から実際にビーチまではよく行くの?

週に何回かは行くようにしてるよ。今は自宅待機してるから行けないけど。海が開いていたら、週に2・3回は行くかな。時々Long Beach にいないこともあるかもだけど。

 

今回の自宅待機があなたのアーティスト性に影響を与えている?今回の騒動にどう対処してるの?

幸いなことに、元々曲にして伝えたいストーリーがあったから、今はピアノの前で曲を書いてるよ。良いきっかけだし、作らなきゃって気になるね。

 

Bo1-da とも曲を作ったんだって?彼との関係は?

“ The Beach ”でだね。ああ。彼は若手クリエイターたちに手を差し伸べて、アドバイスをくれるレジェンドの一人だよ。本当に幸運だった。全ての情報を吸収して、彼らから学ぶことができたよ。

 

彼との共演から学んだことは?

常に謙虚でい続けること。彼も俺の制作キャンプに来てくれたんだけど、それは本当に刺激的だった。どんな賞賛を受けていて、どれほどビッグなアーティストでも、地に足をつけ、謙虚でいること。を学んだよ。

 

“ LIKE I WANT YOU ”は月間で100万回再生を超えたみたいだね。気分はどう?

クレイジーだよ。俺たちは” LIKE I WANT YOU “を1年前に作ったんだ。だから俺自身もリリース前から100万回は聴いていると思うけど。数えられないくらいね。
正直に言うと「100万回は超えてほしい」と思ってたんだ。” LIKE I WANT YOU “はここ3〜4年の活動の中で3枚目のシングルになるからね。ゆっくりとペースを形成していきたかったんだよ。だから100万回再生を達成した時、嬉しかったよ。それも月間だからクレイジーだよね。

 

『Take Time』で特にお気に入りの曲はある?

俺のお気に入りは『Favorite Mistake』かな。今の自分とすごく共鳴するんだ。収録曲の中でも録ったのが新しいからかもしれないし、自分がプロデュースに関わったからなのかもしれない。けど、“ Favorite Mistake ”は大好きだね。

 

自分の作品をプロデュースするんだね。どう関わっているの?

プロダクションに関しては、共同作業という感じだね。基本的には任せているけど、最近だと、ピアノを習ってるんだ。欲してるアイデアをどう説明すればいいかわからないから、自分自身でそのアイデアを表現できるよう学んでる。まだまだ序の口だけど。

 

なんでそんなこと言うんだい?独学でやってるの?

始めたばかりだからね。コードや音、構造をようやく見つけ始めたところなんだ。ピアノは独学だね。YouTubeを見て勉強したり、超DIYだよ。けどそれもいいなと思って。

 

今交際相手はいるの?

ああ。曲は過去の経験から書いてるから、昔の交際相手のこと、その時期の話を書いていたりするね。

 

Drakeの“ Chicago Freestyle ”に参加した時、Sampha だと勘違いされて、どんな反応だった?

(笑)。驚いたよ。けど同時に納得したね。驚いたのは、俺がよく自分の声がユニークだとみんなに言われていたから。他の誰かに似ていると言われたことがなかったんだ。

納得した理由はDrake と Sampha がよくコラボしているから、みんな自然によくコラボしている人の声を思い浮かべるんだなと思って。しかも結局のところ、その間違いは俺にとって褒め言葉だし。俺はSampha のファンなんだ。

 

Drizzy との関係は?

俺はただのファンだよ。彼は世界で一番のアーティストだし、俺は子供で彼の作品に参加できるのなら、何でもやりたいと思っているね。今でもそういう関係性だな。

 

現時点でのキャリアのゴールは?

短期的にはアルバムの制作に専念したいね。それが終わったら、旅に出るんだ。ソロ・ツアーだよ。急に新たなファンが増えたから、できる限り多くの人に会いたいんだ。ソールド・アウトのツアーをして、ママを連れて行って、そしたらママもみんなの歌声が聴けるでしょ。

 

夢のコラボレーションは?

簡単だよ。フランク・オーシャンだ。

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