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Revolt

Noname が J.Cole へのアンサー・ソング「Song 33」をリリース | その内容を読み解く

June 21, 2020

J.Cole(J.コール)が今週リリースした最新曲「Snow On Tha Bluff」は今、批判の的になっている。

シカゴ出身のラッパー / アーティストNoname(ノーネーム)の言動(ツイート)に対して、苦言・アドバイスを投げかけた一曲に対して、シーンはトーンポリシング(= 主張の内容よりも言葉遣いや態度などを非難し、議論をすり替えること)、マンスプレイング(= 男性が女性を見下して説教をしたがる姿勢。女性は知識がないから〜と物を教えたがる男性の姿勢のこと)的な表現が含まれていたことや、その指摘自体が適切なタイミングで行われていないのではないかという議論を巻き起こしている。

コールの楽曲「Snow On Tha Bluff」の内容は こちら で解説している。

そんな物議を醸す一曲に対して、Noname がアンサー・ソング「Song 33」をリリースした。コールの発言を「家父長制」と表現、「世界が煙に包まれているのに、本気で私に対して曲を書こうとしてるの?」「あなたがこの状況から感じたことはそれだけなの?」と、より大きな問題に直面しているにも関わらず、自身のツイートに苦言を呈した彼に問いかけを行う内容となっている。

[Intro]
Oh, I have ambitions, dreams
あぁ、私には野望が、夢がある

But dreams don’t come cheap
でも夢は簡単に叶うわけじゃない

 

 

[Verse 1]
I saw a demon on my shoulder, it’s lookin’ like patriarchy
私の肩に悪魔が取り憑くのが見えた。家父長制のようにも見える悪魔

Like scrubbin’ blood off the ceiling and bleachin’ another carpet
まるで天井についた血を拭い、カーペットを漂白するかのよう
(天井についた血 = 不当に奪われた黒人の血。コールがより直面する大きな問題を指摘せずに、自分の「口調」に対して指摘したことを批判している)

How my house get haunted?
どうして私の家は取り憑かれてしまったの?

Why Toyin body don’t embody all the life she wanted?
なんでToyin の身体は彼女が望んだ人生を体現してはくれないの?
(Oluwatoyin “Toyin” Salau = 人種差別問題に取り組んだ女性活動家。性的被害を告発した後に殺害された)

A baby, just nineteen
ベイビーはまだ19歳だったというのに

I know I dream all black
私は黒に包まれた夢を見るの

I seen her everything, immortalizin’ tweets all caps
私は彼女の全て、不朽の名声、大文字で書かれたツイートを見てきた

They say they found her dead
「彼女が死体で見つかった」と彼らは言った

 

 

[Chorus]
One girl missin’, another one go missin’
女性が一人消え、また一人消えてゆく

One girl missin’, another
一人の女性が消え、また一人…

 

 

[Verse 2]
But niggas in the back quiet as a church mouse
でも裏にいる男たちは教会に隠れるネズミのように黙り込んでる

Basement studio when duty calls to get the verse out
ヴァースを録るときだけ、地下のスタジオに行ってさ

I guess the ego hurt now
きっとエゴが傷ついてしまったんでしょ

It’s time to go to work, wow, look at him go
仕事の時間だよ、あぁ、彼はどこに行くのだろうか

He really ‘bout to write about me when the world is in smokes?
世界が煙に包まれているのに、本気で私に対して曲を書こうとしてるの?

When it’s people in trees?
木に人が吊るされているんだよ?

When George was beggin’ for his mother, saying he couldn’t breathe
George が母親に「息ができない」と訴えている、今この時に

You thought to write about me?
あなたは私について曲を書こうなんて思ったの?

 

 

[Chorus]
One girl missin’, another one go missin’
女性が一人消え、また一人消えてゆく

One girl missin’, another
一人の女性が消え、また一人…

 

 

[Verse 3]
Yo, but little did I know all my readin’ would be a bother
Yo、けどまさか、私の言葉があなたをイラつかせているとはね

It’s trans women bein’ murdered and this is all he can offer?
トランスジェンダーの女性が殺されているのに、彼が世界に届けられる言葉はこれだけ?

And this is all y’all receive?
あなたたちがこの状況から感じたことはそれだけなの?

Distracting from the convo with organizers
あなたは本当に大事なことから意識を逸らしそうとしてる

They talkin’ abolishin’ the police
そんな中、彼らは警察の廃止について話し合ってる

And this the new world order
これが新たな世界の秩序

We democratizin’ Amazon, we burn down borders
私たちはAmazon を民主化し、国境を焼き払う

This a new vanguard, this a new vanguard
これが新たな運動の先駆け、これこそが運動の先陣

I’m the new vanguard
私こそが新たな運動の先駆けなの

Credit

Writer : Shinya Yamazaki

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