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(No One Knows Me) Like the Piano

Process (2017) : Track 4

Sampha(サンファ)はロンドン出身のシンガー。待望のファースト・スタジオアルバム『Process』からの一曲” (No One Knows Me) Like the Piano “は、2010年、彼の母の肺ガンが判明し、実家に帰ることになったこと。2014年に、母の病が再発し再び実家に帰ったことがバックグラウンドとして歌われます。その実家に帰るたびに、母親とは別の、最愛の存在に彼は出会うことになります。それは3歳の頃から共に時を過ごし、彼に” ソウル “を与えてくれたピアノでした。幼い時から、どんな時も共に過ごした母の家のピアノは、「どんな人よりも自分のことを理解している」と語ります。
切ないピアノのサウンドが、母親との永遠の別れを知らせるような予感を私たちに感じさせます。彼自身もその時が来ることはわかっていました。しかし、そんな時でも、彼は他人の前で、涙を流したり決して感情を表に出すことはありませんでした。そんな彼にも、感情を露わにする相手が一人いたのです。その相手は、彼の最大の理解者である「母の家のピアノ」だったと。ピアノの旋律と彼の歌声が彼の感情全てを物語っているような、そんな作品です。


[Verse 1]
No one knows me like the piano in my mother’s home
母の家のピアノみたいに、俺のことを知ってる人はいないんだ
You would show me I had something some people call a soul
君は教えてくれたんだ、みんなが” ソウル “って呼んでるものを俺が持ってるって
And you dropped out the sky, oh you arrived when I was three years old
君は空から産み落とされた、俺が3歳の時にやってきたよね
No one knows me like the piano in my mother’s home
誰も、母の家のピアノより俺のことを知ってる人はいないんだ

[Chorus]
You know I left, I flew the nest
俺は去って行ったんだ、巣を飛び立ったのさ
And you know I won’t be long
わかるだろ、もういられないんだ
And in my chest you know me best
心の中で思うんだ、君が俺を一番知ってるんだよ
And you know I’ll be back home
もうすぐ帰るってわかってるだろ

[Verse 2]
An angel by her side, all of the times I knew we couldn’t cope
彼女の側には天使が、ずっとわかってたんだ、もうどうしようもないってことが
They said that it’s her time, no tears in sight, I kept the feelings close
みんな言ってる、時間が来たんだって、涙は見せないよ、感情はこの心に留めて
And you took hold of me and never, never, never let me go
君は俺を引きとどめて、絶対に、ずっと俺は離さないんだ
‘Cause no one knows me like the piano in my mother’s home
だって誰も俺を知ってる人はいないんだ、母の家のピアノみたいにね
In my mother’s home
母の家のね


(後に行われた、亡きお母様のご葬儀でサンファはこの一曲を送ったそうです)

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