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Christmas Songs by SUBLYRICS

ヒップホップ / R&Bで楽しむクリスマス・ソング

DECEMBER 4 , 2019

Written by Mae Kakizaki

Edited by SUBLYRICS

クリスマスまで1ヶ月を切り、街を歩けばイルミネーションやクリスマスソングを目に、耳にする機会も増えてきた。USのApple Musicでは、今年も感謝祭の前からホリデーシーズンに向けてクリスマスソングをまとめた様々なトラックリストが用意され、いかにこのシーズンを心待ちにしているかが伝わってくる。

アーティストたちも、この時期に合わせてクリスマスをテーマにしたコンピレーションアルバムを製作し、過去にはメアリー・J. ブライジ(Mary J. Blige)やジョン・レジェンド(John Legend)などが、それぞれの個性を活かした作品をリリースしている。

今回は、そんな数あるクリスマスの名曲の中から『SUBLYRICS』読者に向けて、ヒップホップ、R&Bソングによる選りすぐりのオリジナル・プレイリストを考案。これを聞けば、クリスマス気分が高まること間違いなし!

(Apple Music、Spotifyのプレイリストも記事の最下部に載せているので、是非追加していただければと思う。)

Have Yourself a Merry Little Christmas(2018)/John Legend

まずは、グラミー10冠を誇る希代のシンガー、ジョン・レジェンド(John Legend)による『Have yourself a merry little Christmas』から。昨年リリースされた自身初となるクリスマスアルバム『A Legendary Christmas』に収録された1曲で、曲の冒頭から往年の名シンガーを彷彿とさせるような歌い出しで、エスペランサ・スパルディング(Esperanza Spalding)との掛け合わせも見事。クラシックな雰囲気も醸しつつ、しっかり現代のクリスマスソングに落とし込んでいるところがさすがの一言である。

Player’s Ball(1993)/ Outkast

雪の降らないアトランタからクリスマス・ソングをリリースしたサウスのレジェンド、アウトキャスト(Outkast)
世間がクリスマスで浮ついた空気になろうとも、フッドのプレイヤーたちの生活は変わらないと歌い上げた一曲は、従来のクリスマス・ソングとは異なる形で私たちの心を掴んだ。

The Christmas Song(2005)/Faith Evans

続いては、かつてBad Boy Recordsで共に活躍していたノトーリアス・B.I.G.(Notorious B.I.G.)の元妻としても知られるフェイス・エヴァンス(Faith Evans)が歌う『The Christmas Song』。
こちらは、2005年にリリースされた彼女のクリスマスアルバム『A Faithful Christmas』からの1曲となる。このアルバムには、フェイスらしいソウルフルなクリスマスソングも多く含まれるが、この曲はテンポを抑えて原曲のイメージを残しながらも、随所にR&B要素を散りばめたサウンドに仕上がっている。

St. Brick Intro (2016) – Gucci Mane

イースト・アトランタのキング、グッチ・メイン(Gucci Mane)が有り余る財産から、自身のことを「サンタ」と呼んだのは2016年が初めてではない。
2014年にEP『East Atlanta Santa』、2015年に同じくEP『East Atlanta Santa 2: The Night GuWop Stole X-Mas』を公開したのち、満を辞してリリースしたのがこの『The Return of East Atlanta Santa』。
ゼイトーヴェン(Zaytoven)がプロデュースを務めたビートは誰しもが一度は聴いたことのあるあのクリスマス・ソングをサンプリング。

 

This Christmas(2007)/Chris Brown

今年、『No Guidance』で久しぶりのトップチャート入りを果たしたことも記憶に新しい、クリス・ブラウン(Chris Brown)が歌う『This Christmas』。
こちらは、2007年に自身が俳優として出演した映画『This Christmas』の中で披露され、そのサウンドトラックに収録された曲である。誰もが知るクリスマスソングの定番を、彼の伸びやかな高音でしっかりと歌い上げ、18歳とは思えない貫録を見せつけた。少年時代の声色が強く、当時を知る人にとっては懐かしさも感じるかもしれない。

Christmas Time Again(2003)/Ashanti

2000年代初頭のR&Bシーンを席巻した歌姫、アシャンティ(Ashanti)が2003年にリリースしたクリスマスアルバム『Ashanti’s Christmas』からの1曲。
当時、彼女が所属していたレーベル「Murder Inc.」のCEOを務めていたアーヴ・ガッティ (Irv Gotti) と、彼女のデビューアルバムから多くの楽曲を手掛けてきたプロデューサー、チンク・サンタナ(Chink Santana)による共同プロデュース作だ。彼女の美しいファルセットが軽やかに響く、新世紀のクリスマスソングである。

This Christmas(2017)/Mustard feat. Ella Mai

ジェイ・Z(Jay-Z)がCEOを務めるレーベル「Roc Nation」が2017年にリリースしたクリスマスアルバム『A Very ROC Christmas』に収録されたこちらの曲は、先ほど紹介したクリス・ブラウンが歌う曲とはタイトルこそ同じだが、全くの別物である。とは言え、イカついビート音が響くサウンドとは裏腹に、大好きな人と過ごすクリスマスを楽しみにしている様子がうかがえるリリックからは、先述した『This Christmas』の世界観にインスピレーションを受けているようにも思える。
ちなみに、クリスが同年にリリースした自身のアルバムにも、この曲のリミックス版が収録されているので、そちらもぜひチェックしてみてほしい。

Christmas In The City(1997)/Mary J. Blige

1987年から2013年までシリーズ販売されたチャリティ・クリスマスアルバム『A Very Special Christmas』。その3作目に収録されたのが、メアリー・J. ブライジ(Mary J. Blige)が歌うこの曲だ。
彼女と言えば、2013年にクリスマスアルバム『A Mary Christmas』をリリースしており、その中にもピックアップしたい曲はあるのだが、あえて今回は私が考える彼女が最も輝いていた時代に披露されたこの曲を紹介したいと思う。サウンドも然り、クリスマスのNYを舞台にしたリリックは洗練された印象を与え、彼女の隠れた名曲とも言える。

Christmas In Harlem(2010)/Kanye West feat. Cyhi the Prynce  & Teyana Taylor

こちらも、NY・ハーレムをリリックに取り入れたクリスマスソング。同年に発売されたカニエ・ウエスト(Kanye West)のアルバム『My Beautiful Dark Twisted Fantasy』のプロモーションのために立ち上げられた無料音楽配信サービス「GOOD Friday」の一環としてリリースされた。そのサービス用に製作されたバージョンには、サイハイ・ザ・プリンス(Cyhi the Prynce)とティヤナ・テイラー(Teyana Taylor)のほかに、キャムロン(Cam’ron)やプシャ・T (Pusha T) 、ビッグ・ショーン(Big Sean)など総勢8名が参加するという豪華なトラックとなった。

Santa Baby(1997)/Rev Run & The Christmas All Stars feat. Mase, Puff Daddy, Snoop Doggy Dogg, Salt-n-Pepa, Onyx & Keith Murray

90年代のヒップホップ界を代表する豪華なメンバーが集結したこの曲も、上記で紹介したメアリー・J. ブライジと同様のアルバム『A Very Special Christmas 3』に収録されたもの。
冒頭から、Run-D.M.C.のレヴ・ラン(Rev Run)による迫力のあるラップから始まり、メイス(Mase)、ディディ(Puff Daddy)、スヌープ(Snoop Doggy Dogg)へと、無駄のない見事なラップ・リレーが披露される。これまで数多くのシンガーによってカヴァーされてきた『Santa Baby』をヒップホップにアレンジした曲は、現在のところ後にも先にもこの1曲だけとなる。

I’m Your Santa(2016)/Jeremih & Chance The Rapper

2016年にリリースされた、ジェレマイ(Jeremih)とチャンス・ザ・ラッパー(Chance The Rapper)のコラボミックステープ『Merry Christmas Lil’ Mama』に収録された曲で、チャンスのオフィシャルサイトからフリーダウンロード形式で公開されていた(現在はDL不可)。
マイケル・ジャクソン(Micheal Jackson)を思わせるジェレマイの歌声に乗せて、好きな女の子をデートに誘い、口説こうとしている様子を歌う内容で、チャンスもそれを応援するようなラップ、掛け声を合間に挟み、曲全体を盛り上げている。

Christmas at Swae’s(2018)/Swae Lee

兄弟ラップデュオ、レイ・シュリマー (Rae Sremmurd) の弟、スウェイ・リー(Swae Lee)によるソロ楽曲。
2017年のクリスマス時期に、スウェイがTwitter上でコーラス部分を披露して以降、ファンの間で本格リリースが待ち望まれていた。ピアノサウンドがメインの、どこか悲しげな曲調が表すように、別れた恋人を思ってクリスマスを過ごすという失恋ソング。恋人と過ごす幸せなクリスマスを歌う曲が多い中、あえて逆を行くこの曲も素晴らしい。今年のクリスマスは失恋の痛手から立ち直れそうにないという方には、この曲をオススメしたい。

Lights On (Feat. Santigold & Ryan Beatty) (2018) / Tyler, The Creator

アメリカではサンタクロースに並ぶ国民的キャラクターGrinch (グリンチ) 。映画化に際して作られたテーマソングはなんとタイラー・ザ・クリエイター(Tyler, The Creator)が担当することに。
この映画のメインキャラクター、グリンチは「世界中で愛される超ひねくれ者」だそう。どこかタイラーのイメージと重なる部分があるのかもしれない。

そんなグリンチのテーマソングを担当したタイラーだったが、映画の上映後、グリンチをテーマにしたクリスマスEPを個人的にリリースすることに。その作品が今回紹介する『Music Inspired by Illumination & Dr. Seuss’ The Crinch』。ハッピーな雰囲気に包まれ、そのワクワク感が伝わってくる今作はまさにクリスマスにピッタリの作品に。

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