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Pretty Sweet

Album : Blonde
Track : 11
Year : 2016
Produced by : Malay, Om’Mas Keith & Frank Ocean

『Blonde』から11曲目” Pretty Sweet “は、ビートの切り替わりが非常に印象的な一曲。
曲自体は短く、2:39に収まっているのですが、1:40あたりから一斉にドラムが入り込み、曲のペースは一気に増します。
ここからのサウンドはまさに「カオス」そのもの。リリックにしっかりとした文脈が読み取れないのも、その「カオス」さを表しているのかもしれません。


[Intro]
Now, to the edge I’ll race
さぁ、俺は最後まで競い続ける

To the end I’ll make it
最後まで、やりきってやる

All the risk, I’ll take it
どんなリスクだって俺が背負って

Head bang with my faux friends
フェイクな友達とヘッドバンキングして
(音楽に乗せて頭を揺らすこと)

We pour a taste out for the dead
俺たちは死者に酒を手向けるんだ
(先ほどの” フェイクな友人 “というワードから、「最後の晩餐」が浮かびます。イエス・キリストもユダという裏切り者に囲まれていました)

This is the blood, the body, the life right now
ここに流れる血、身体、この生命

The height right now
そして今あるこの「高み」が
(ドラッグでハイなこと。彼が名声を手に入れたことが浮かびます)

Might be what I need
俺には必要だったのかも

Might be what I need
俺には必要だったのかもな

Said you wanna hurt me now
君は俺を傷つけたいって言ってたよね

You can’t hurt me now
君には傷つけられないよ

That might be what you need
それが君の求めていることだとしてもね

 

 

[Verse]
What it means to be alive on this side
「こっち側」で生きるってことは
(「生と死」というテーマを語っています。現世で生きていることを「こっち側」、死んでしまったら「あの世」に行くことについて語っています。また、彼がセクシャル・マイノリティであることも関係しているかもしれません。ゲイとストレートの世界を分けて、ゲイとして生きている人を「こっち側」と呼んでいるのかもしれません)

(Said you wanna kill me now)
(俺を殺したいって言ってたよな)

On this side
こっち側にいるなら

(Don’t let me down)
(俺をガッカリさせないでくれ)

On this side
こっち側ならさ

(Down, down)
(失望させないで)

Fuck the other side
「あっち側」なんてクソくらえ

I’m on this side, I’m on this side, I’m on this side
俺は「こっち側」なんだ、「こっち側」さ

How it feels to have arrived
そこに辿り着いたら、どんな心地なんだろうな
(死んでしまったら、どんな感覚になるのだろうと)

I’m inside, I’m inside
今、内側にいるよ、内側にさ
(性的な表現にも聞こえます)
 
Those are my niggas for life
あいつらは、一生の仲間だよ

Mothers of us be kind
俺たちの母親は、優しくなきゃ

To the fathers on whom we rely
俺たちが頼ってる父親にさ

Fathers of us be kind
父親だって優しくなきゃ

To the mothers on whom we rely
俺たちの大事な母親にね

Ah-hah, ah-hah, ah-hah, ah-hah
Ah-hah, ah-hah, ah-hah, ah-hah

 

[Outro]
We know you’re sugar
俺たちはわかってる、君が” シュガー “なんだって
(フランクの生まれ育ったサウスでは、ゲイの方を「シュガー」と呼ぶことがあります)

We know you’re sweet like a sucka
君が飴みたいに甘いんだって、知ってるんだよ

Pretty sweet, pretty sweet
とっても甘い、君はとっても甘いのさ


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