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PROM / KING

CARE FOR ME (2018) : Track 9

来日公演も果たした、シカゴの新星Saba (サバ)の2018年リリース、『CARE FOR ME』から9曲目” PROM / KING “を紹介します。
彼の最愛の親友であり、いとこでもある、ジョン・ウォルトは同じクルー” PIVOT Gang “の仲間でもあり、友達が少なかったサバにとって、何でも話し合える唯一無二の親友でした。しかし、そんな親友ウォルトは、2017年2月、何者かに24歳の若さで殺害されてしまいます。アルバムを通して、その出来事の衝撃が大いに表れています。

今曲では、そんな最愛の存在、ジョン・ウォルトとの馴れ初め、共に過ごした日常と思い出が語られます。

前半 ” PROM “では、サバが高校3年生のとき、学生最後のイベントである” プロム “を機に彼らが親しくなっていったことが語られます。「懐かしさ」という感情を音にしたような、優しく、包み込むようなピアノの旋律と共に回想が描かれます。

後半” KING “は、高校卒業後、大学に進学、そして音楽活動を始める話が語られます。後半では一気にビートのテンポが上がります。高校を卒業し、その後の数年間で、音楽への道を突き走り、いかに時間や物事が大きく変化したかが表れているようにも感じます。

曲はラストを迎え、アウトロでウォルトの声が再生されます。皮肉にもその内容は「明日まで生きていたい」という彼の思いでした。


[Part I: “PROM”]

[Verse]
This remind me of before we had insomnia
この曲は、不眠症になる前の俺たちを思い出させるよ

Sleepin’ peacefully, never needed a pile of drugs
落ち着いて眠りについて、ドラッグなんて必要なかったのに

Everybody was college-bound, no dollar amounts
みんなは大学に進学するんだって、大した金はないのにさ

In God we trust, senior year my prom ain’t had no party bus
神を信じてるよ、高校3年の時、俺のプロムにはパーティバスはなかったんだ
(今曲のテーマにもなっている” Prom “。アメリカの学校では一般的なダンスパーティのこと。そんな彼のプロムには高級でクールなパーティ・バスはなかったと)

My cousin hit me on Facebook like, “What shorty you takin’?”
俺のいとこがフェイスブックで言ってきたよ「どの女の子を連れてくんだ?」って
(プロムは男女1組になって参加するイベントです)

I’m lyin’, I’m playin’, I’m sayin’, “I got one to take”
俺は嘘をついたんだ、ちょっとふざけててさ、こう言った「女の子ならゲットしたぜ」

And I’m waitin’ on her response, wrote her a three-page letter
意中の彼女の反応を待ってた、3ページの手紙を彼女に書いた後のハナシさ

It’s three days later, never hit me back, she broke my heart
それから3日経った、けど返事は一向になし、傷ついちまったよ

So now he IM’ing me shit like, “Yo, is shorty bad?”
それで今、いとこは俺に言ってくるんだ「なぁ、その女の子イケてんのか?」って
(ゲットしたと言ったものの、無視されてしまったサバ。強がって落ち込んでいないフリをします)

I pretend not to be depressed, she never wrote me back
落ち込んでないフリをしたよ、結局彼女から手紙が届くことはなかった

I hit him back like “Yo, well fuck her, it’s on to the next”
いとこに連絡しといた「Yo、彼女は最高だったよ、次の女に行くよ」って感じでね

I wrote that message thinkin’ I’m awkward, prolly never have sex
そんなメッセージを書いたけど、変な気分になったよ、本当はセックスなんてしたことなかったから

You know in high school, 16, you prolly late
高校生で16歳、わかるだろ、君は遅れてるかもな
(サバは12歳で高校に入学しています。いわゆる飛び級です)

My cousin hit me back, “Don’t trip, bro, I got you a date”
それでいとこから返信が来た「まあ落ち着けよ、ブラザー、デートを用意しといたぜ」

So he sent me this link to some girl I had never seen
それで彼がリンクを送って来た、そこには見たこともない女の子が載ってて

He said to call and tell her “Walter sent you, you with me”
彼は言った「電話かけて彼女に伝えろよ、” ウォルターから送られて来たんだ、君がね “」って
(ここまで語られてきた” いとこ “はJohn Waltのことだったんですね)

I think about it for a minute like what’s his intentions?
俺は1分だけ考えた、ウォルトは何考えてんだ?って

I mean we never really got along or used to kick it
俺と彼女は、仲が良い訳でも、そういう関係でもなかったのにさ

In fact if I remember vividly, he picked on me
俺の記憶が正しかったらだけど、実を言うと、彼は俺を迎えに来て

He used to beat me up and take my sneakers every family visit
俺を殴ってきたし、俺のスニーカーを取り上げてきた

I’m skeptical to let her know I’m Walter’ little cousin
彼女に知らせるか悩んだんだ、俺がウォルターのいとこだってことを

What if this shit all a joke? Then again, what if it wasn’t?
これがもし全部ジョークだったら?もし違ったら?なんて何度も考えて

Would I really risk the chance of me potentially fuckin’
もしかしたらヤレるかもなんてチャンスに、本当に賭けるのかって

On some stranger daughter cause I barely know if I can trust him?
知らない子とね、だって彼を信じれるかどうかなんてわからないだろ?

Prolly not
多分答えはノーさ

I finally called her, tell her “Walter sent me, my name Tahj”
でも、ついに彼女に電話をかけたんだ、俺は言った「ウォルターに言われてさ、俺の名前はTahjだよ」
(Sabaの本名は、Tahj Malik Chandler)

She asked me what’s the color scheme that we gon’ wear to prom
彼女は聞いてきた「プロムにはどんな色の服を着てくの?」ってね

I’m actin’ like I’m not excited, tryna play it off
なんとか落ち着いたフリをした、小慣れたフリだよ

“So what’s the car we’re takin’?” “Worst come worst, her mom can take us”
「それで、私たちの車はどうする?」って、最悪のあとに、また最悪だよ。でも彼女のママが連れてってくれるって
(彼は経験がない上、女性とパーティに行くことに緊張しています。金銭的にも余裕がない彼は、衣装や車の話題に焦りを見せます)

I’ll call Walt to thank him, he said “Don’t trip and just wear black”
ウォルトにお礼を言おうと電話をかけたんだ、彼は言ってた「落ち着けって、黒を着ときゃ大丈夫さ」って

He said she cool and they go back, if any problems, hit him back
彼はそう言ってくれた、「彼女はクールだし、きっと上手く行くさ。もし何かあったら俺にかけてこいよ」って

I never had to, but now we in tune
そうする必要はなかったけど、でも今じゃ連絡を取り合う仲になったよな

He Facebook messaged me like, “Sorry, not to be a nuisance”
彼がフェイスブックで送ってきた「ごめんな、ヤなやつじゃなくてさ」ってね

But he like 30 dollars short on all his prom suit shit
でも彼は、プロムのスーツに30ドル足りなくて

I’m like, “I got you, cuz, that’s the least that I could do”
俺は「わかったよ、なぁ、俺にできるお礼はこれくらいだから」って助けようとした

He tell me send him the addy and he’ll slide after school
彼は住所を送ってくれって、彼は放課後に向かうって言ってた

I’m like, “Okay, bet,” never knew where he stayed at
俺は「オーケー、もちろんだよ」って、彼がどこに住んでいるかも知らずね

He walked down the street hella surprised
彼が近くのストリートを歩いてたのが、マジで驚きだった

“This where y’all place at?
「この辺に住んでんのか?
Uncle Carl, Auntie Deborah, my cousin Rena?”
Carlおじさんに、Deborahおばさん、俺のいとこのRenaもか?」

And I’m surprised too, my family knew, kept this a secret
俺も驚いたよ、家族も知ってたけど、これは秘密にしとくよ

Me and cuz stay down the street, living different lives
俺もウォルトもこの辺に住んでる、けど生活は違った

Every day he on the bus, me, I get a ride
彼はバスに毎日乗ってた、俺は車を使ってたのに

I gave him 30 on the porch, he never went inside
30ドルをポーチに入れて彼に渡した、彼は財布を持ってなかったからね

He tells me, “Thank you,” then he walked back home with a smile
彼は言った「ありがとう」そして、笑顔で家に戻っていった

He tryna hide it but I see his dimple
なんとか隠そうとしてたけど、俺には彼の顔にえくぼが見えた

I’m thinkin’, “Damn, that transaction was simple”
考えたんだ「クソ、取引はシンプルだったんだ」って
(女を紹介して、そのお礼に30ドルをもらうことですね)

I’m talking shit, I know he hoop, I’m like, “Ay, where the rim, bro?”
ふとした会話の中で、彼がバスケをするって知ってたから、俺は言ったんだ「エイ、リングはどこにあるんだい、ブラザー?」って感じでね

He like, “Tomorrow if you free, you prolly weak as shit though”
彼は「明日空いてるか?お前は多分クソほど下手だろうけどさ」って

I know my brother not
ブラザーが上手いのは知ってた
(ウォルトは大学からバスケで奨学金をもらっていたとのこと、相当の実力者だったんですね)

So all three of us went to the park and ran some niggas off the court
だから3人で公園に行ったんだ、コートの外で何人かが走ってた

I’m hella passive, I was passin’, I ain’t have to score
俺はマジで受け身なんだ、パスばっかしてた、だから得点を取る必要もなくて
(彼のパーソナリティがバスケのプレイにも現れます。得点を取りに行くタイプではなくて、周りにアシストするキャラクターだったんですね)

The next day the prom, I couldn’t sleep, I stayed up
明日はプロムだって、眠れなかったよ、結局その日は徹夜だった

My granddad gave me a condom then walked away, didn’t say nun’
じいちゃんが俺にゴムを手渡して、どこかに言った、何も言わずにね

She hopped out of her car and said that her name was Jada
彼女はママの車に乗り込んで、言うんだ、「私の名前はJadaよ」って

My heart’s racin’, I’m focused, I’m tryna keep it playa
胸がドキドキしちゃったよ、でも集中した、俺は「自分は小慣れてるんだ」って言い聞かせて

Gave her the croissant or corsage or whatever the fuck
彼女にクロワッサンだか、コサージュだが、何だかを渡して

My mom handed me, and said, “Now put it on her hand, Malik”
俺のママが渡してきたヤツさ、言ってたよ「これを彼女の手に着けてあげるのよ、Malik」ってね

Family ties, my grandfather taught me how to tie up a tie
これはうちの家族のネクタイ、じいちゃんがどうやって結ぶか教えてくれたんだ

‘Cause my dad lived in NY
だって俺の父さんはNYに住んでたし

That’s prolly why I was shy, so self-conscious
俺がシャイなのも、そのせいかもな、マジで人目を気にしちまうんだ

Took pictures on the porch and then we headed for the prom and
玄関で写真を撮って、俺たちはプロムの会場に向かった

Walter went on prom the same day, but to a different place
ウォルターも同じ日にプロムに行ってた、場所は違うんだけど

So he text me like, “Cuz, this the spot, let’s meet up later
そしたら彼がこんなメッセージを送ってきた「なぁ、ここが正念場だぜ、あとで会おうぜ」って

And bring Jada through,
だからJadaをエスコートしたよ

” prom flashed, I kept it cool
「プロムのフラッシュ、クールでい続けたつもりさ

We show up to the function where she brought a change of clothes
式典の会場に入って、彼女は着替えを持ってきていた

I’m lookin’ around like, “Damn, I don’t know nobody”
俺は周りを見渡して「クソ、誰一人知らねえじゃねえか」って感じだった

We at this party out west, and Jada left to get dressed
ついにパーティに来てんだ、Jadaは着替えをしに行った

I fake like I’m sendin’ text, some stranger get really close
俺はメッセージを送ってるフリをしてた、そしたら知らない奴が何人か近づいて来て

I swear that I hear his breath then he put a knife to my neck
彼の息遣いが聞こえたよ、それでナイフを首に突きつけられたんだ、マジだよ

Gave me the run down like, “Jada my sister
それで俺にこう言ってきた「Jadaは俺の妹だ

And if you hit her, fuck her, make her miss ya, I’ma kill ya!”
もしヤろうとか、自分を好きにさせよう、なんて思ってるなら、殺してやるよ!」って

At this point, I’m just exhausted wonderin’ where the fuck’s Walter
その後、俺はただ疲れ果てて思ってた、ウォルターはどこにいやがんだって

He shows up like 30 minutes after our altercation
彼はその30分後に来たよ、Jadaの兄と言い争った後にね

I never mentioned it to him, he kinda overprotective
言い争いのことは言わなかった、だってウォルターは俺を守ろうとするだろうから

And I know if I tell him, that he’ll beat this nigga’s skull in
今ならわかるよ、もし俺が言ってたら、ウォルターは彼の頭蓋骨に響くまで殴ってただろうなって

Turn his body a skeleton, and our night’ll end terrible
彼の体は骸骨みたいになって、最悪の夜になってただろうな

I exhale and say, “Fuck it”, and I just chose to let it go
俺はため息を吐いて「クソだ」って呟いた、それでプロムを離れる選択をしたんだ

[Part II: “KING”]

[Verse 1: Saba]
Walt went to St. Louis, had a full ride for his hoopin’
ウォルトはSt.Louisに行って、バスケで最高の活躍を果たした (St. Louis Universityのこと)

Him and his coach got into it, now he back home doin’ music, ay
彼と彼のコーチはそれに夢中だったよ、それで今は帰ってきて音楽をやってるんだ

I was at Columbia, a damn near straight A student
俺はコロンビアにいた、クソ真面目な学生だったよ
(サバは高校卒業後、コロンビア・カレッジに進学します。ウォルトと共にミズーリで生活を始めます)

I had one B in a hip-hop class, I thought that shit was stupid
ヒップホップのクラスがBの成績だった、あの教授はアホだなって思ったよ

He transferred to Robert Morris, oh its lit, we down the street
「でもそいつロバート・モリス大に行ったんだって、最高だな」なんて話をしてストリートを歩いてた

My class let out at 2:40 and his class let out at 3
俺のクラスは2:40に終わって、彼のクラスは3時に終わる

Mama asked me where the hell I been at, where the hell I be
ママが聞いてきた、「どこにいたのよ」って、俺ってどこにいるんだろうな
(意味深な発言です。「俺ってどこにいるんだろうな」は色々な意味に取れますね)

“I’m with Walter, mom, I’m safe” I keep walkin’ in here late
「ウォルターと一緒にいるよ、ママ、大丈夫だから」って、この辺を夜遅く歩き回ってた

I might fall off in your bae, I get girls now, I get laid
君の彼女に恋してしまうかもね、俺にも彼女は出来たし、寝ることだって出来た

I get caught up I blame Walter, I’m a product of my age
上手くいかないとウォルターのせいにしてたよ、今時のヤツって感じだろ

He talk to every girl downtown Chicago, wingman, I cannot fly though
彼はシカゴのダウンタウンで全員に話しかけてた、ウィングマンだよ、俺は飛べないけどさ
(ウィングマンは、ナンパの時に積極的に話しかけたり、誰かの恋愛を手助けするような人のこと。サバはそんなウィングマンにはなれなかったと)

He was in Cal white Impala, he was that nigga in the party
彼はカリフォルニアで白のImpalaに乗ってた、仲間のパーティに行ってたみたいだ
(impalaはシボレーの車種)

Awfully popular for someone that they barely mention
話題にも上がらない、ひどい知名度だったさ

Plus we from the part of city that they barely mention
しかも、俺たちの出身は、それこそ話題にも上がらないところだった (彼らの出身はシカゴのオースティン)

Just logged into Twitter and somehow we was barely mentioned
けどツイッターにログインしたら、誰かが俺たちのことを投稿してくれてた

We signed our names on the open mic list and then they skipped us
オープン・マイクに自分たちの名前を書いておいた、でもあいつら俺らを飛ばして読むんだ
(誰でも演奏できるようなライブハウスのこと)

And then they skipped us again like a week later
一週間後にまた同じことをされたよ

Like obviously this fuckin’ host can’t read the paper
マジであのホスト、文字が読めねえのかよってくらいに

Hella’ intimidatin’, a big guy didn’t have to flex
マジでビビったね、でもチンタラしてる暇はないだろ

So Walter walked to the host and said, “This the name you callin’ next”
だからウォルターはホストに近づいて言ったんだ、「お前が次に呼ぶ名前はコレだって」って

Bullied our way to the stage and then overstayed our welcome
なんとかステージに登り詰めて、最高の歓迎を受けたよ

An apple never get too far from the tree that it fell from
木になったリンゴをとるのに、遠すぎるなんてことはないんだ

Just like my father tryna do music and hope I make it
まるで父さんが音楽をやりたくて、今では俺の成功を祈ってくれてるみたいに

Walter joined me for the journey said the city waitin’
ウォルターは俺の旅に参加してくれたんだ、こう言ってくれたよ「この街が待ってるぜ」って

PIVOT
(PIVOT Gang、彼らのクルーの名前ですね)

 

[Verse 2]
Walter invincible, dodged death like a mad magician
ウォルターは無敵だった、死すら彼を捕まえることはできなかった、まるでマッド・マジシャンみたいにね

More times than a mathematician
数学者より、何度も上手く切り抜けてきたんだ
(Timesは数学の” 倍数 “という意味も)

I’m in L.A. workin’ on Bucket List Project, I get a call and get a fishy feeling
俺はLAで『Bucket List Project』に取り掛かってた、電話に出ると、少し違和感を感じたよ

Normally Walt joke on the phone, this time he over serious
いつもだったらウォルトは冗談ばっかり言ってるのに、その時、彼は真剣だったからさ

My heart dropped and I’m like, “Yo, what is it?!”
俺の心は沈んで、「なぁ、なんの電話なんだよ!これは」って問い詰めた

He say he with T-Y on the highway and some niggas just tried to kill him
彼は言った「仲間と高速に乗ってるんだ、何人かの野郎が俺を殺そうとしてる」

Emptied the clip on the car but somehow they didn’t hit him
車には空の銃が、でもどちらにしろ、そいつら撃ちはしないだろうと思ってた

Sometimes I fuckin’ hate Chicago ‘cause I hate this feelin’
時々、マジでシカゴが嫌いになるよ、だってこんな不安な気持ちになるのは大嫌いだから

Innocent niggas get shot at in the broad day, the A.M
何の罪もない奴が、真っ昼間に撃たれるんだ、午前中にだぜ

I asked him for a play-by-play of how their whole day went
俺は彼に聞いた、その日何が起こったのかをね

He say he went to XSport and they ran a full court
彼は「俺はXsportにいって、コートを走ってたんだ」って (Xsport = シカゴのジム)

And I can not retort without thinkin’ that this can’t be the reason
考えなくてもわかったよ、それが理由だなんてありえないから

“So what else you do? What about Ty? Is he still cool?
「それで、どうしたんだ?ツレはどうした?大丈夫なのか?」

Where you on your way from and where you on your way to?”
「お前どこから帰ってきてんだ?で、どこ向かってんだよ」って聞いた

He say he just left a dinner at a friend crib and that’s it
彼は言ったよ「俺は夜飯をツレの家で済ませて、出てきた、それだけさ」って

He say “Ty don’t do shit but smoke, honestly Saba, that’s it”
「クスリはやらねえけど、葉っぱは吸うんだ、正直言うよ、サバ、それが理由なんだ」

Give him sympathy, another case of mistaken identity
彼に同情したよ、俺の知らない姿があったんだなって

The news prolly gon’ run this as two gangs from different streets
多分ニュースが流れるはずさ、二つのギャングみたいにね
(ClipsとBloodsの抗争のようなニュースということ)

Police questionin’ him like he just shot at a trooper
警察は彼に尋ねた、彼が発砲したんじゃないかって

My boy walked away unharmed and we did Lollapalooza, yeah
結局事なきを得て、俺たちはLollapaloozaに出てさ、エイ
(Lollapaloozaはシカゴの音楽フェス。2016年サバは出演しています)

Six months pass by, everyday we celebrate, everyday a better day
6ヶ月が経って、毎日がお祝いさ、日に日に良くなってる

I just dropped Bucket List, Walt about to drop a tape
俺は『Bucket List』をリリースして、ウォルトも新しいテープをドロップしようとしてた

Everything goin’ perfect, couldn’t paint a better way
全てが完璧に進んでた、これ以上はないだろうなってくらい

PIVOT gang is on the way, we just sold out Lincoln Hall
PIVOT gangも順調で、リンカーンホールのチケットは完売さ

Then I went to talk to Sway
それでSwayにも喋りに行ったり (ラジオ局” Sway In The Morning “のこと)

I got back home and got back on it
家に帰ってきて、また曲作りをし始めた

‘Cause Walt was doin’ two a days
だってウォルトは1日2公演やってたからさ

Sendin’ me links to songs that he made
彼が作った曲のリンクが送られてきて

Kid Cudi, we are not ridin’ no waves, ay
キッド・カディ、俺たちは波には乗らねえぜ
(キッドカディの” Surfin “という曲から。他の人のステータスや、セルアウトには乗っからないということ)

Grandma made his plate, we played 2K, that’s just a day before
ばあちゃんが彼の飯を作ってくれた、俺たちは2kで遊んで、それがあの日の前日だよ
(2kはバスケのゲームなどを作っている会社)

Fatimah got a show tomorrow, he text me, “Ay, we in that hoe”
Fatimahは明日にショーを控えてて、俺にメッセージを送ってきた「エイ、ビッチに囲まれてるわよ」って
(Fatimah Warner はラッパーのNonameのこと)

I went to the barbershop, the first thing the next mornin’
俺は髪を切りに行って、次の話は翌朝だよ

Then I got up with LEGIT, we supposed to do some recordin’
Legitと朝目覚めて、二人でレコーディングしようぜって言ってた

Ten minutes into the session, I got a call from a number
セッションを始めて10分後、知らない番号から電話がかかってきた

That I don’t got saved, but I answer anyways
でもとりあえずその電話に出たんだ

She says, “Hello, Malik, have you or Squeak
女の人だった「ハロー、Malik、あなた…」泣き声で上手く聞こえない

Talked to my son today? He was just on the train”
「息子と今日喋った?息子はただ電車でどこかに出かけて…」

We got in the car but we didn’t know where to drive to
俺たちは車に乗り込んだ、どこに行けばいいかなんて、わからなかったけど

Fuck it, wherever you are my nigga, we’ll come and find you…
クソ、どこにいようが、きっとたどり着いて、見つけてやるからな
(ウォルトは、シカゴで電車に乗り、その後ストリートで強盗に殺害されてしまいます)

[Outro: John Walt]
Just another day in the ghetto
ゲットーで日々を過ごしてる

Oh, the streets bring sorrow
あぁ、ストリートは悲しみしか生まないんだ

Can’t get up today with their schedule
今日はあいつらの予定に合わせてはいられないな

I just hope I make it ‘til tomorrow
I just hope I make it ‘til tomorrow
I just hope I make it ‘til tomorrow
I just hope I make it ‘til tomorrow
俺はただ、明日まで生きていたいだけなんだ

 


CARE FOR ME (2018)

1. BUSY / SIRENS

2. BROKEN GIRLS

3. LIFE

4. CALLIGRAPHY

5. FIGHTER

6. SMILE

7. LOGOUT

8. GREY

9. PROM / KING

10. HEAVEN ALL AROUND ME

 

 

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