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Twitter  : Official Tyler, The Creator

タイラー・ザ・クリエイターとは

「創造」を止めない、どれだけ「Weird - ウィアード」と言われても

NOVEMBER 5 , 2019

Tyler, The Creator (タイラー・ザ・クリエイター) : 
Tyler Gregory Okonma (タイラー・グレゴリー・オコンマ)

(Tyler, The Creator Official Twitter)

生まれ:
1991年3月6日 (28歳)

アメリカ / カリフォルニア州ロサンゼルス / レイデラ・ハイツ

彼は度々インタビューでこう発言する。

ただ自分のやりたいことをやるだけだ。他人がどう言おうと関係ない。

タイラー・ザ・クリエイター。
タイラーという本名に「クリエイター」の肩書きを付けた彼のアーティスト・ネームはまさに彼自身の精神を表したものだ。
2007年に音楽活動を始めてから、最新アルバム『IGOR』をリリースするまでクリエイトする作品のカラーこそ変わっていくものの、彼の意思は一貫している。

そのピュアな心の最も表面的な部分として現れる少年のような振る舞い、デビュー当時の過激なリリックから時にウィアード(気味が悪い)と称されることも多かった。
しかし、彼に言わせればそんな声は「どうでも良い」のだ。

一方で私たちは彼の作品を「どうでも良い」と見過ごすことはできないだろう。2017年にリリースした『Flower Boy』は、ケンドリック・ラマーの『To Pimp A Butterfly』に並びグラミー「Best Rap Album」にノミネート、最新アルバム『IGOR』は2019年ベストアルバムの呼び声も高く、その作品たちはそれぞれ大きく評価されている。
音楽だけではない。彼がローンチしたクロージングライン「GOLF WANG」はLA / フェアファックスに実店舗を構え、シーズン毎にコレクションを発表している。原宿を一日歩けば、「GOLF WANG」のシューズを見かけない日は無いのではないだろうか。
第6回目となる連載「Rappers Dictionary」では音楽、そしてファッションの世界でも存在感を放ち続けるクリエイター、タイラー・オコンマの生い立ち〜現在までを追って、彼の魅力、特に音楽に焦点を当てて紹介していこうと思う。

 

生い立ち

1991年3月6日、カリフォルニア州ロサンゼルス / レイデラ・ハイツに生まれ、同じくロサンゼルス / ホーソーン 、サクラメントなどを転々としながら育ってきたタイラー。

2013年、2枚目のスタジオアルバム『Wolf』をリリース後、コロラド州ボウルダーで「Key to the City」という賞を受賞した際には「コロラドが俺の故郷だ。」とコメントを残すなど、彼の場合、その発言のどこからがジョークで、どこまでが本当かが不明確な部分がある。

「コロラドで生まれ育った」という発言は恐らくジョークに当たるのだろうが、彼は家庭環境について以下のように語っている。

父親とは12歳の時に一度会ったきりだ。
俺自身は覚えていないけど、ママが言ってた。
でも俺は超ハッピーだぜ。いつか会いたいとは思ってるけど、別に気にしてない。 – ORA TV

ナイジェリア系の父親と、アフリカンアメリカンとヨーロッパ系カナダ人の母親の間に生まれたタイラーは、幼い頃に父親と別れ、母親・祖母と共に少年時代・青年時代を過ごしてきた。
小中高の12年間で毎年のように引っ越し・転校を繰り返し、学校内に親友と呼べる存在を作ることが難しい環境だったそう。また、幼い頃は酷い喘息を患っていたこともあり激しい運動ができなかったようで、彼にとっての「セラピー」が家の中で一人楽しむことのできる「音楽」になっていくのは自然な流れだったと言えるのかもしれない。

(mykidsite)

ジャズ好きの母親の影響もあり、音楽に囲まれる少年時代を送ることになるタイラーは7歳の誕生日プレゼントにお気に入りのアルバムを購入。そのアルバムを真似て自らジャケット・トラックリスト・曲の構成などを考え自身のアルバムのパッケージを作るなど、「オリジナル」を生み出すクリエティビティは幼い頃から彼の中にあったのだろうか。
「reason」というソフトウェアを12歳の時に母親に買い与えられ、ビートメイクを始めたタイラー。彼が12歳の時、2003年頃にはファレル擁するN.E.R.D、アンドレ3000、ジェイ・Z、ディアンジェロ、シャデーなどを好んで聞いていたよう。具体的な「お気に入りのアルバム」に関しては、2008年にリリースされた『The Odd Future Tape Vol.1』から最後のトラック “ Fin “のリリック中で登場するので、気になる方は是非チェックして見てほしい。

14歳の時にピアノ(キーボード)を母親から買い与えられ、独学ながら楽器の演奏にものめり込んでいったタイラー。ライブ時にピアノを演奏することもあり、以下の動画を見ていただければその腕前がよくわかる。

彼は特別貧しい家庭に育ったわけではない。
フランク・オーシャンが” Sweet Life “のリリックで「ブラック・ビバリーヒルズ」と形容するように、彼の出身であるレイデラ・ハイツは高級住宅街としての一面もある。

彼が自身の出自について語ることは多くないが、以下の動画では、彼がOdd Future(後述)の仲間たちとレイデラ・ハイツを周遊する様子が描かれている。

” レイデラにはロクでもないことをしてるティーンエイジャーたちがクソほどいる。面白いからってアホみたいなことばっかりやってるんだ。
でも、ここでトラブルに巻き込まれても、俺たちのせいじゃないからな。”

モールに出かけたり、ハンバーガーを食べながらジョークを飛ばし合うこの友人たちは彼にとって、学校では出会うことのできなかった「親友」と呼べる存在だった。タイラーはそんな彼らとの出会いをこう語る。

俺たちの中には学校で出会ったやつも、スケートで出会ったやつらもいる。(タイラーの場合は後者だろう)ドラッグを売ったり、フッドでイタズラばっかりしてきた。- SYFFAL “

驚くべきことに彼らは「音楽」を通じて出会ったわけではない。のちに音楽界で「スター集団」と呼ばれるようになる彼らは「気が合う」というごくシンプルな理由で集っていったのだ。

自分をさらけ出せる居場所を学校の外に見つけたタイラーは、毎日のように彼らと過ごすことになる。

 

 

OFWGKTM / 『Bastard』『Goblin』『Wolf』

タイラーが16歳の頃に出会った友人たちは、のちにOFWGKTA(Odd Future Wolf Gang Kill Them All)、通称オッド・フューチャーという音楽クルーになっていく。
タイラーを始め、アール・スウェットシャツ、フランク・オーシャン、ホッジー・ビーツ、ドモ・ジェネシス、レフトブレイン、シド(ジ・インターネット)、ジャスパー、マイク・Gなど世界的に有名なラッパー、シンガーたちがこのクルーに集っている。

現在、事実上の解散という形になってしまったこのクルーについてタイラーはこう語る。

俺たちはソロ・アーティストの集まりだ。それぞれが自分のクリエイティビティを発揮してる。- SYFFAL “

確かに彼らが過去にリリースした作品は、それぞれのアーティストによる一曲一曲を集めたコンピレーションアルバムに近いものだ。
オッド・フューチャーの分裂は「解散」という言葉よりも「自立」という言葉の方がシックリくるのかもしれない。音楽アーティストとしてはこの「自立」は嬉しいことなのかもしれないが、元々彼らは単なる気の合う” 友人 “の集まりだった。

“ Hi y’all, y’all ain’t hit me all day
What the fuck is the problem? Is it me?
‘Cause I’m not solved, I’m… bored.
Need someone, we can loiter in parking lots

「おいお前ら、一日中俺のとこに来ないけど、
何が問題なんだ? 俺が悪いのか?
わからねえな、マジで退屈だよ。
誰か来てくれよ、俺たち駐車場でもブラつけただろ。」- Boredom ”

2017年にリリースした『Flower Boy』から” Boredom “では、大人になるにつれ、仲間たちとの繋がりが希薄になっていったことへの彼の想いが明かされている。
音楽での成功は喜ばしいことだが、初めて見つけた居場所がなくなっていく複雑な思いも彼にはあっただろう。

このクルーからオンライン上でリリースされた『The Odd Future Tape』などが大きな話題になったことで、彼らはそれぞれがソロアルバムをリリースし始める。オッド・フューチャーの楽曲の多くをプロデュースしていたタイラーはまさにその代表例だ。2009年に公開したミックステープ『Bastard』は話題になり、XLレコーディングと契約、2011年にはスタジオ・アルバム『Goblin』をリリースすることに。ラッパーとしてのキャリアを順調に歩んでいく。

” 俺はただ自分が「楽しい」と思うことをやってるだけだ。他人の評価なんてどうでも良いSpin

彼は常に「楽しみ」を追い求めている。
気の合う仲間たちと目的もなしに遊んだり、自分が熱中できる音楽を作り出すことが彼にとっての「楽しみ」だった。

ファースト・スタジオ・アルバム『Goblin』もそうだ。シングル” Yonkers “がゴキブリを食べるMVで話題になったり、その過激なリリックが問題視され、その度に彼は「ウィアード – 気味の悪い奴」のレッテルを貼られた。しかし、彼は問題とされた作品を振り返りこう語っている。

本心で言うよ。俺はただ” 楽しんでるだけ “だ。
俺は若いし、ちょうど自分が熱中できるものを見つけたところでさ。ただ単にそれが好きなんだよ。
連続殺人の本や、レイプを扱った本を読んで、頭がそのテーマでいっぱいになったんだ。俺はクソ殺人鬼なんかじゃない。ただ面白かったからラップしただけさ。ただ楽しかったからだよ…マジで受け止めてるやつは、クソ年寄りかなんかだろ。Spin

オッド・フューチャーのようなクリエイティブ集団が若者たちに与えた影響は計り知れない。彼らはインデペンデントなスピリッツを持ち、自由に、楽しみながら、思ったことをアートに乗せ表現し続ける。

作品に入り込んだ彼の独特な世界観は当時のラッパーの表現としては稀有なものだった。自身がインスピレーションを受けたものを音楽に落とし込み、表現する彼の作品に多くのリスナーたちが魅了された。
2013年にリリースしたセカンド・アルバム『Wolf』セールス、批評家からの評価共に素晴らしい結果を残すこととなる。

しかし、楽曲中で意中の女の子をプロムに誘うも断られ、その怒りを暴力に変えてしまう「イケてない、気味の悪い奴」というイメージではなく、彼が「自信に溢れ、若者をインスパイアするアーティスト」であることに多くの人が気づくのは3枚目のアルバムがリリースされてからだ。

「家に座って俺の作品を聞いて、批判ばっかりしてる奴らは本当のリアルな俺を全く知らない。」と彼が語るように、ファンたちはセカンド・アルバムがリリースされた時点で彼のことを半分も理解できていなかったのかもしれない。

 

 

『Cherry Bomb』/『Flower Boy』

彼は3枚目のアルバム『Cherry Bomb』のリリースを前にFacebookにこんな文章を投稿した。

ネガティブな奴らは俺を見て勇気をつけてくれ。
俺は23歳で大業を成し遂げてきた。ビビったりネガティブにもなったりするのはやめろ。自分を信じて、アホな他人のために生きるのはやめるんだ。
葉っぱを吸うのはやめて、やるべきことをやれ。
俺にできるんだから、みんなにだってできるさ。限界を作るなんてクソのやることだ。自分のことが嫌いだって?そんなのクソ悲しいじゃねえか。インスタグラムの「いいね」ばっかりを求めて、思い通りにならないからって自分のことを低く見積もるのはやめろ。
自分のことを愛するんだ。そしたら自然に自分を信じることができるようになるさ。もし自分に自信が持てないなら、俺が代わりにその自信になってやる。他人の意見なんて全く気にするな。
時間は気づかない間にマジで早く過ぎていく。気づいたら「好きなように人生を送れなかった」こと、「愛するべき人を愛さなかった」こと、「掴むべきチャンスを逃した」ことを愚痴るハメになるぜ。

ルールなんてないんだ。ルールなんてファックだ。
やれ。自分自身の翼を見つけるんだ(FIND YOUR WINGS)
俺は自分の翼を見つけて、今も飛んでる。一度も地に降りたことはねえ。

でもまずは自分自身を知らないといけない。
俺は10歳の頃、自分がどんな人間かに気づくことができた。
音楽を知って、どんなカラーを自分が好むのかを理解した。お前らは今ホットな音楽や友達が好きな音楽を聴いたり、みんなと同じような服を着てるのかもしれないから言っておく。「他人のクソ真似事(フォロワーになるの)はやめろ」。

そういう他人と違うことができねえ臆病者たちに限って、「言うのは簡単だよな」「お前は偽善者だ」「変わっちまったな」だかとコメント欄でぬかしてやがる。ビビってるからだ。ビビるんじゃねえ。

なんで俺こんな文章を書いてるんだっけか。そうだ、今俺は川のほとりでバケーションを楽しんでる。ただ絵を描いたり、音楽を聴いてさ。
そこで気づいたんだよ。「理由もなしに旅行してるけど、これってクレイジーな事だ」ってさ。これをずっと夢見てきたんだ。
ここまでこれたのは、自分自身を信じて、ママの敷いてくれたレールに乗らなかった事、俺の無謀な考えに賛同してくれるような仲間たちに囲まれた事、そして自分が作ったものをみんなが気に入ってくれたからだ。

つまりさ、俺が言いたいのは「みんなに勝利を掴んでほしい」んだ。みんなに笑っていてほしい。嫌な雰囲気じゃなくいい感じの雰囲気で。俺のように常にクソハッピーで感謝の気持ちで包まれて、そこら中を跳ね回っていてほしいんだ。
気づいたんだよ。みんなが怯えてるって。もしかして俺が特別恵まれていたのかもしれない、わからないけど、せっかく森に来たから、シカにでも会いてえな。見つけたら写真撮るぜ。ハハハハ。あと人種差別はクソだ。クソくだらねえ。Facebook

2015年、彼は24歳になり3枚目のアルバム『Cherry Bomb』をリリースした。以前の作風とは異なり、彼はこの作品で自身の成功と自信を語る。

“ Sit in my passenger seat
You tell me I got too much speed
And I should slow, I should slow down
But I can’t, cause you driving me wild

助手席に座ってくれ。
スピードを落とした方が良いって君は言うけれど、
それは無理だよ。だって君が俺を興奮させるから。- 2 Seaters ”

陰険で暗く、女性からも振り向かれない。そんな彼の作品に共感、熱狂していたファンからは「こんなのはタイラーじゃない」という声も挙がったが、タイラーは自分のやりたいことを貫くのみだ。「ルールなんてファック」その言葉が全てを説明している。

24歳になり、3枚目のアルバムをリリースするにあたって、彼の心境にはこんな変化があったそう。

” 俺は24歳になるまで「叫ぶ」のがクールだと思ってたんだ。マジだよ。
24になってようやく「なんで俺叫んでばっかだったんだ?」って気づいたんだ。
それはインターネットで「アホなやつ」を演じるのを止めようと思ったのと同じことでさ。そうすれば、きっとみんな俺の本当の才能に気づいてくれるだろうし。俺の音楽をちゃんと「アート」として受け止めてくれると思った。でも24まで気づかなかったんだぜ(笑)Apple Music

自分の作品に自信を持っているからこそ、その「キャラクター」によって、作品の評価が正当になされないことへの不満を語っている。
「演じる」という言葉通り、彼のデビュー当時の「ウィアード」というイメージがキャラクターであったことは明確だろう。

2017年にリリースされる4枚目のアルバムを聴けば、彼がとても繊細な人間であることはよくわかる。

『Cherry Bomb』が自分の成功を経て、若者たちの自己実現を応援する前向きな作品だとしたら、『Flower Boy』はタイラーが孤独に苛まれ、キャリア、人間関係、人生への不安を綴った作品だ。

アルバムの先行シングル” 911 / Mr. Lonely “はそのタイトル通り、自分の孤独を告白した楽曲。

“ Five car garage
Full tank of the gas
But that don’t mean nothing, nothing
Nothin’, nothin’, without you shotgun in the passenger
I’m the loneliest man alive
But I keep on dancing to throw ‘em off

ガレージには5つの車、
ガスタンクは満タンさ。
でもそんなの何の意味もないんだ、何の意味もね。
何もないんだよ、君がいなきゃ、助手席にはショットガンしかないんだ。
俺は世界で一番孤独な男だよ。
でもこうやってお前らの前で踊り続けるんだ。 – 911 / Mr. Lonely “

“ I say the loudest in the room
Is prolly the loneliest one in the room (that’s me)

俺はこう言ってやる「一番うるさくしてる野郎は
絶対にもっとも孤独 なやつだ」ってさ (俺のことだよ) “

成功を掴み取ったからこそ浮かんでくる「孤独」。オッド・フューチャーの仲間たちと過ごした” November (最高の時期)”は彼に帰ってこない。

“ Take me back to November
Hawaiian shirts in the winter, cold water, cold water
Yeah, take me back to November, wassup
Can we go back to November? 

俺を11月に連れてってくれよ
(11月は彼が主催し、多くのアーティストが参加したCamp Flogが開かれた月であり、「最も良い時期」という意味で用いられます)
冬の水みたいに冷たい時期にハワイ・シャツを着るんだ。
エイ、俺を11月に戻してくれよ、どうだい
俺たち11月に戻れるかな? – November ”

過去の作品の中で最も自身の感情を赤裸々に明かしたこの作品は、グラミー賞「ベストラップ・アルバム」にもノミネート。過去のどの作品よりも多くの人に受け入れられることとなる。

 

 

『IGOR』

「IGOR。これは『BASTARD』でもなければ、『GOBLIN』でもない。『WOLF』でもないし、『CHERRY BOMB』でも、『FLOWER BOY』でもないんだ。これは『IGOR』だ。読み方は「EEE-GORE – イーゴア」」

上記の文章と共に彼の最新アルバム『IGOR』はリリースされた。
ジャケットにブロンドヘアーのウィッグをつけたタイラーのビジュアルも話題になったが、彼はこのアルバムを「ラップアルバムではない」と語っている。

真っ先にMVが公開された” EARFQUAKE “はストレートなラブソングを「歌い上げた」一曲。アルバムを通してフックが繰り返される単調な楽曲が多く、過去リリースしてきた作品とは全く異なるアルバムとなった。

俺はただ正直にこの心から表現してる。このアルバムは俺が初めて「クールであろうとしなかった」アルバムなんだ。ただ心の中にあるものを、そこに表現したんだよ。– Apple Music “

時には優しく、時には狂気的に「君」への愛情を語った12曲は、サウンド・リリックどちらにも彼の剥き出しの感情が込められている。

『IGOR』は間違いなく、「全ての感情」が詰まってる。朝起きて感じた感情とか、その都度の思いを曲にしてるんだ。– Apple Music “

リリック中には一般的にかなり勇気の必要な告白も含まれている。
クールであることを止め「正直に自分の心、感情を伝える。」

その想いを貫き続ける意思表明とも言えるこの作品は、「みんなに気に入られるから、受け入れられるから」という理由で製作されたものではない。
しかし、結果として彼はこのアルバムで全米1位を獲得した。

「ネガティブな奴らは俺を見て勇気をつけてくれ。」

『Cherry Bomb』のリリース時に彼が明かした想いを思い出す。

「俺にできるんだから、みんなにだってできる。
もし自分に自信が持てないなら、俺は代わりにその自信になってやる。他人の意見なんて全く気にするな。
時間は気づかない間にマジで早く過ぎていく。気づいたら「掴むべきチャンスを逃した」ことを愚痴るハメになるぜ。」

彼は自身の名前通り、心の中にあるアイデアを好きなように形にし続ける。
楽しむことをプライオリティに置きながら自分に自信を持ち、愛する音楽を通じて表現することを止めない。

彼はApple Musicのインタビューで若者に対して、その想いを語っている。

多くの人に、自分が何者であるかに正直になって欲しいんだ。そのためのドアになっていたいね。他のモノや人に合わせなくてもいいんだって伝えたい。– Apple Music “

「気味の悪い変わり者 – ウィアード」と呼ばれ続けた彼は、人と違うこと、オリジナルでいることに恐れず、自分を信じている
人と違うことは当たり前だ。しかし、その違いに自信を持って人前で表現することは難しいことが多い。


彼は偽りなく、誰よりも正直に自分の感情をアートに乗せ表現し続けている。
それぞれが生まれ持ったものに自信を持つことの重要性を彼はそのキャリアを持って教えてくれる。
「自分が何者であるかに正直になってほしい。」その想いを持ちながら、これからも彼は多くの若者を勇気付けてくれることだろう。

 

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