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Thinkin Bout You

Album : Channel Orange
Track : 2
Year : 2012
Produced by :  

2012年リリースのChannel OrangeからThinkin Bout Youを紹介します。当時19歳だった、フランオーシャンの初恋の相手は男性でした。25になった彼はアルバムリリースの前にTumblrで初恋の経験をカムアウトします。

「4年前の夏、ある人に出会ったんだ、俺は19で、彼もそうだった。
その夏中一緒に過ごして、夏が終わってもずっと一緒だった、ほぼ毎日のようにね。
時間がゆっくり過ぎてった、そして一日中彼の笑顔を見てた。彼が喋ってる時も黙って時も、眠りにつくまでずっとね。
一緒に同じベッドで寝たりもしたんだ。俺が彼と恋に落ちてるって気づいた時は、どうしようもなかった、絶望的だった。
逃げる場所もないんだ、この気持ちを誰かに伝えることもできないし、選ぶ道はなかった。それが初恋だったんだ。
俺の人生を大きく変えたね。その気持ちに気づいた時、それまで過ごしてきた女性、自分が”好きだ”って思ってた女性のことも考えた。
ティーンエイジャーの頃聞いてたセンチメンタルな曲を思い出したりして、あの気持ちは何だったんだって。」〜
「俺と彼はロスに一緒に車で向かってた。そこで彼への思いをぶつけたんだ。口から言葉が出て行く時、涙がこぼれ出た。口にした言葉は取り返せないから。
彼は俺の背中をさすってくれて、ベストを尽くしてくれたんだと思う。
でも彼の気持ちは違った。
彼はもう家の中に帰らなきゃいけなかった。遅れてたし、彼には彼女が待ってたから。
そのことについて彼とはそれっきりなんだ。こうやって落胆してるのも自分だけなんだって思ったけどね。でも彼なしの人生なんて考えられなかったから、彼とは変な関係を続けてる。
自分を理解して、感情を支配するのは難しかった、失敗ばかりだったよ。
もう俺に秘密はないね。まあ気にならないくらい小さいのはあるかもしれないけど、俺は一人じゃなかったんだってわかったよ。
孤独だと思ってんだ。でも違った。
初恋の人に感謝したい。ありがとう。自分の思い通りにはいかなかったけど感謝してるんだ。絶対に忘れないよ。
あの夏のことを忘れない。この先も、自分が誰で、あの時誰と出会ったのか、人生が大きく変わったことも、変わってないことも、思い出すだろうね」

http://frankocean.tumblr.com/post/26473798723 カミングアウトをしたTumblrでの投稿

リリックの中の「別に君のことが好きなわけじゃない」や「ジェット機」の部分は、彼が強がっていることが明らかになっている部分です。片思いをしている彼は、自分が相手のことを好きであることを認めたがらないのです(男性同士であるからなおさら)。そして同様に彼は明らかにジェット機を持っていません。ここで彼は片思いの恋と、操縦できないジェット機を対比させています。


[Verse1]
A tornado flew around my room before you came

君が来る前に部屋を台風が荒らしてったんだ

Excuse the mess it made, it usually doesn’t rain
In Southern California, much like Arizona
散らかっててゴメンよ、この辺じゃ雨すらあんまり降らないんだけど
南カリフォルニアだしね、アリゾナみたいな感じだよ

My eyes don’t shed tears, but, boy, they pour
めったに涙したりしないんだけどな、でもなんでかな、こぼれ落ちてくるんだ

 



[Pre-Chorus]
When I’m thinkin’ ‘bout you (ooh, no, no, no)
君のことを考えてるとさ

I been thinkin’ ‘bout you (you know, know, know)
ずっと君のこと考えてるんだ

I been thinkin’ ‘bout you
君のことをずっと考えてる

Do you think about me still?
君は僕のことまだ想ってるのかい?

Do you, do you?
どうなんだい?

 

 

[Chorus]
Or do you not think so far ahead (ahead)?
君はずっと先のこととか、考えたりしないのかい?

‘Cause I’ve been thinkin’ ‘bout forever (Oooh, oooh)
こっちはあれからずっと想い続けてるのに

Or do you not think so far ahead (ahead)?
君は二人の未来を考えたりしないのかい?

‘Cause I’ve been thinkin’ ‘bout forever (Oooh, oooh)
なんでかって、僕はずっと考えてるからだよ

 


[Verse2]
No, I don’t like you, I just thought you were cool

別に君のことが好きなわけじゃないんだ、ただちょっとイイなって思ったくらいで

Enough to kick it
まあイチャつくには十分だったね

Got a beach house I could sell you in Idaho
アイダホにビーチハウスがあるから、君にあげても良かったんだけど

Since you think I don’t love you, I just thought you were cute
別に僕には好かれてないって思ってるんだろ?  いやただ可愛いなって思っただけなんだ

That’s why I kissed you
それが君にキスした理由ってわけだよ

Got a fighter jet, I don’t get to fly it, though
ジェット機も持ってるんだ、まあ操縦できないんだけどね

 

 

[Pre-Chorus]
I’m lyin’ down thinkin’ ‘bout you (ooh, no, no, no)
寝転がって、君のことを想い続けてる
(lyin’は「嘘を付いている」ことを裏付ける言葉遊びです)

I’ve been thinkin’ ‘bout you (you know, know, know)
ずっと君のこと考えてるんだ

I’ve been thinkin’ ‘bout you
ずっと考えてる

Do you think about me still?
君はまだ僕のこと考えてる?

Do you, do you?
どうなんだい?

 

 

[Chorus]
Or do you not think so far ahead (ahead)?
君はずっと先のこととか、考えたりしない?

Cause I’ve been thinkin’ ‘bout forever (Oooh, oooh)
こっちはあれからずっと想い続けてるからさ

Or do you not think so far ahead (ahead)?
将来のこととか考えたりしないのかい?

‘Cause I been thinkin’ ‘bout forever (Oooh, oooh)
だって僕はずっと考えてるんだ

 


[Bridge]
Yes, of course
ああ、もちろんそうだよ

I remember, how could I forget (how could I forget)?
覚えてるよ、君を忘れられるわけないだろ

How you feel (how you feel)?
君はどんな気持ちなんだい?

You know you were my first time (time).
わかってるだろ、君が初めてだった

A new feel
あんな気持ちになったのは初めてだったんだよ

It won’t ever get old, not in my soul,
それは色褪せることないもの

Not in my spirit, keep it alive (spirit, keep it alive)
今でも心に生き続けてる

We’ll go down this road
僕らはこの先も歩んでいくんだ

‘Til it turns from color to black and white
白と黒のモノクロに変わるまでね
(ここでの”モノクロ”に変わるまでというのは、
「オズの魔法使い」で主人公ドロシーが長い冒険を終え、元に戻ってきた世界が白黒だったことから→冒頭の台風も繋がってきます

 

 

[Chorus]
Or do you not think so far ahead (ahead)?

君はずっと先のこととか、考えたりしない?

Cause I’ve been thinkin’ ‘bout forever (Oooh, oooh)
こっちはあれからずっと想い続けてるからさ

Or do you not think so far ahead (ahead)?
将来のこととか考えたりしないのかい?

‘Cause I been thinkin’ ‘bout forever (Oooh, oooh)
だって僕はずっと考えてるんだ


“モノクロ”に変わるの部分では、LGBTカップルの婚約の合法化が認められるまで二人で歩み、結婚すること(黒のタキシードと真っ白のウェディングドレス)という説や、映画の締めの技術として、真っ白・黒の画面にフェードアウトする説もあるようです。

It usually doesn’t rain in Southern California, much like Arizona. My eyes don’t shed tears, but, boy, they pour の部分は Albert Hammondの”It Never Rains In Southern California”からきていると言われています。しかしHammondの曲中では”It never rains in California, but girl, don’t they warn ya? It pours, man, it pours”と、girlの部分がboyに変わっています。憶測ですが、この違いは彼のセクシャリティが理由なのかもしれません。

自身のセクシャリティを公表した後、インタビューで彼は

「人生はめまぐるしく動いていくもの。それは音楽のジャンルとかレーベルとかについてもそう思う。俺はコンテンツの提供者だけど、確かに言えるのは俺はポルノ・ビデオを提供しないということ。性を商売にしたりしない。ソングライターとして、クリエイターとして俺は俺の経験を提供するけど、それをそのまま受け取ってくれればいい。その裏にある意味は何かとか詮索しなくていい。何にも囚われずに」 bmr.jp/news/44109

と語っています。憶測はこの辺にしておきます(笑)


Channel Orange

Artist : Frank Ocean
Release Date : July 10, 2012

1: Start (No Lyrics)

2: Thinkin Bout You

3: Fertilizer

4: Sierra Leone

5: Sweet Life

6: Not Just Money

7: Super Rick Kids (Feat. Earl Sweatshirt)

8: Pilot Jones

9: Crack Rock

10: Pyramids

11: Lost

12: White (Feat. John Mayer) (No Lyrics)

13: Monks

14: Bad Religion

15: Pink Matter (Feat. Andre 3000)

16: Forrest Gump

17: End


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